最適な睡眠時間は人によって異なる。その理由とは? 【友野なお 快眠集中講座(第2回)】
と問われたら、答えはノーだと言われています。
1時間睡眠を削ると、幸福度、生産性、健康レベル、思考能力、判断力、コミュニケーション能力などすべての能力が低下してしまうので、睡眠時間を削った分、日中の活動のパフォーマンスも落ちてしまい、本末転倒な結末につながってしまうのです。
ベストな睡眠時間には個人差があるとはいえ、「毎日6時間睡眠」を14日間続けた場合、脳に負担がかかり、注意力は2日間徹夜したときと同等まで下がるという実験結果も出ているほど。
また、睡眠不足はほろ酔い状態と同じになるともいわれ、常に7時間半の睡眠をとっている人が5時間しか寝なかった場合、翌日の作業能力は15%ダウンし、1晩徹夜すると、翌日の作業能力は普段の60%下がってしまうともいわれています。
「デキル人」ほどダラダラ仕事はせず、生産性の高いパフォーマンス力を発揮するので、夜はしっかりと睡眠時間を確保しているのです。
睡眠時間によって太りやすくなる?
睡眠時間は寿命やパフォーマンス力だけでなく、ダイエットにもダイレクトに影響を与えます。
アメリカの名門コロンビア大学の32~59歳の男女8,000名以上を対象にしたフォローアップ研究では、平均睡眠時間が7時間のグループを基準にすると、6時間で23%、5時間で50%、4時間以下だと73%も肥満になる確率が高くなる、という結果が出ました。