掛布団のおすすめは? 知っておきたい布団の種類と選び方のコツ【友野なお 快眠集中講座(第3回)】
しかし、昔ながらの木綿の布団は重量があり、血行を悪くしたり、睡眠中の血圧が高くしたり、重みが邪魔になり呼吸しづらく感じさせたりすることがあるので、あまりおすすめはできません。
体の寝具の間の気候を「寝床内環境」といい、温度は33度、湿度は50%程度を保つことが快眠につながるといわれています。
掛け布団が重くて体にフィットしていないと、肩口や足元に余分な隙間ができるので、寝返りのたびに冷気を呼び込み、寝床内環境を乱してしまうことにもなります。
そのような不快感から夜中に覚醒する「中途覚醒」が引き起こされることもあり、睡眠の質は著しく低下してしまうのです。
そもそも寝具の役割とは?
快眠の大事なパートナーともいえる「寝具」とは、掛けふとん、敷きふとん、枕、毛布やカバーリング類など、睡眠に関するさまざまな用具の総称です。
掛け布団には就寝中の体を温める役割、敷きふとんには就寝中の体を支える役割、枕には睡眠時の姿勢を自然に保ちつつ首を休める役割、毛布には保温効果を高める役割、カバーリングには寝具を守る役割など、各用具にはそれぞれの大切な役割があります。
どの寝具にも共通する役割は、睡眠中の体の生理的変化に対応し、より良い眠りに導くことです。