幻覚まで見えるという「睡眠不足」実は拷問の手段にも使われていた!?
ユダの揺籃(ゆりかご)
中世にヨーロッパで使われていたという拷問用の器具で、受刑者の姿勢を吊るし、意図的に眠れない状態を作りあげています。
吊るされた人の下には先の尖った円錐(もしくは三角錐)が置かれていて、吊り上げては円錐の上に落とす、というのを繰り返すことで睡眠の邪魔をしたそうです。
ただ、この器具はあくまで拷問用に作られたもの。もし間違って受刑者が死んでしまった場合は、刑吏が処罰されたそうです。
断眠法
尋問を続けたり耳元で大きな音を立て続けたりして、何日間にもわたって被験者を眠らせないようにするという拷問方法です。
この「断眠法」はナチス・ドイツもしくは中国発祥といわれていますが、実は日本の警察でも昭和期まで、容疑者に自白させる方法として採用されていたそうです。
さらに最近では、米中央情報局(CIA)がアルカイダのメンバーに対して尋問をしたときに用いられていたことも分かっています。
古典的ではありますが、「眠らせない」というのは相手に苦痛を与えるためにとても有効な方法なのです。
睡眠不足はできるだけ避けよう
今回紹介したように、睡眠不足は拷問に使うことができるくらい恐ろしいものです。