睡眠中に起こる不思議な現象のひとつに「夢精」があります。睡眠中は意識がないにもかかわらず、なぜそのような現象が起こるのでしょうか。今回は女性の方や、まだ一度も夢精をしたことがない男性の方にも分かるように、そのメカニズムについて解説します。
夢精は男性だけに発生する現象
男性の方であればわかると思いますが、「夢精」とは睡眠中に本人の意思とは関係なく射精をする現象のことで、特にまだマスターベーションをしたことがない思春期の男子に発生しやすいといわれています。
ほとんどの場合、その男性は性的な内容の夢を見ることで勃起状態となり、興奮が頂点に達したところで射精をするのですが、まれに夢の内容が性的なものでなかったり、夢を見ていない状態であっても射精をすることがあるようです。
夢精をすると外に出た精子が下着や自分の体に付いてしまうわけですから、その違和感で目が覚める場合が多くなります。
夢精はなぜ起こるのか?
それにしても、なぜ夢精が起こるのでしょうか。
ある泌尿器科の先生によると、男性の睡眠時の勃起現象はひと晩に6~8回ほど起こっていて、その際に性的な夢を見るなど無意識のうちに興奮をすると、膀胱と尿道の境目である内尿道口が閉鎖し陰部の収縮が起こり発生するのだそう。