子どもの日中の眠気と病気の関係。SAS? それともADHD?
子どもの眠気は病気?
わが子が「ADHDです」と診断されたら、保護者の方は少なからず動揺すると思います。
ただ、上記の行動をしたからADHDと診断できるものでもなく、他に似た症状を示す病気もあるため、慎重な診断が欠かせません。
つまり“誤診”の可能性もあるということです。
その眠気、ADHDではなくSASかも
たとえば、学校で授業中に集中力が続かない、などと先生から指摘されたとします。この行動はADHDの症状に当てはまるものですが、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性もあるのです。
大人がSASになると、日中に集中力が続かないという症状は子どもと共通していますが、不活発な印象を与えるものです。
一方、子どもがSASを患うと、日中のテンションが上がるという報告もあります。
元気いっぱいで活動的なのに、集中力が続かない。
このような行動から「ADHD」と誤診される可能性もあると言われています。病気の的確な診断は難しいところも
実際のところ、ADHDと診断された子どものうち、4人に1人はADHDではなくSASの可能性がある、との指摘もあります。
医師にとっても、子どものADHDとSASの診断は難しいということを、わかりやすく示している数値ですね。