唇や口の周辺がウイルスに感染することで起こるとされる「口唇ヘルペス」は、一度感染して免疫を持っていたとしても再感染や再発の可能性があるといわれています。ここでは、口唇ヘルペスの基礎知識について詳しくご紹介します。
口唇ヘルペスとは
「口唇ヘルペス」は、単純ヘルペスウイルスというウイルスに感染することによって、口周辺や唇に小さな水ぶくれができてしまう病気といわれています。単純ヘルペスウイルスは、唇をはじめとする顔面などの上半身に発症しやすい1型と性器などの下半身に発症しやすい2型の2種類があるといわれています。いずれも非常に感染力が強いといわれており、直接的な接触だけでなく、物を介しても感染する可能性があります。
最近は抗体を持たない人が増えている
以前は、子供の間に家族から感染して抗体を持っていたといわれています。しかし、核家族化などのライフスタイルの変化や衛生状態の改善により、現在は20歳代〜30歳代のうち半数程度しか抗体を持っていないといわれるほどです。初めての感染が子供のうちであれば、ほとんど症状がなく、症状があらわれたとしても軽症で済むことがほとんどといわれています。
また、1型の抗体をもっていれば2型の感染率が低くなるといわれ、発症したとしても症状が軽いとされています。