角質の役割
表皮の表面部分となる角質層は非常に薄い組織ですが、10層もの層から成り立っています。角質層にいたった角化細胞は内部がケラチン線維で満たされた扁平型の形状をしていますが、顆粒層に近い部分では層のように並んだ構造をし、表面に出てくると膜のような構造に変化します。また、角質層となった角化細胞は通常よりも細胞膜が厚くなり、周辺体によって細胞が保護されます。
層となり、ブロックのように並んだ角化細胞はセラミドをはじめとした細胞間脂質によって繋がれていますので、外部の刺激から内側の肌をしっかりと保護でき、細胞間脂質によって体内の水分キープの役割も果たします。大気が乾燥していても水分を失わず、周囲の環境の影響を体におよぼさないなど人の体はこの角質層のバリア機能によって守られており、角質層と角質が全てなくなってしまうと水分を失い24時間以内に死亡してしまうともいわれています。角質層と角質は人にとってきわめて大きな役割を持った組織であるといえるでしょう。
角質が硬くなる原因
角質層と角質の主な機能は、水分の保持と外部刺激からの保護となりますが、角質に異常がある場合は当然ながらこれらの機能が衰えることになります。