バリア機能が衰えた角質層はザラザラやカサカサとした触感となり、白く変色して乾燥した状態になる場合が多く、ひび割れを起こすような硬い状態となってしまいます。この場合、鱗屑(りんせつ)と呼ばれる硬く厚い角質のかたまりができてしまうこともあります。
角質が硬くなると見た目にも気になるだけでなく、深刻な場合はひび割れによる痛みがあることもあります。また、古い角質層が過剰に蓄積されると細菌が発生してにおい、かゆみなどを引き起こすこともあります。原因を確認して、硬化を未然に防げるようにケアや対策をしておくことも必要でしょう。
乾燥と水分の不足が原因となる
角質が硬くなってしまう大きな原因は、乾燥による水分の不足です。
など、乾燥をまねく要因にもさまざまなものがありますが、細胞間脂質の減少によって水分を保持する機能が低下していることで乾燥してしまうケースが多くなります。
外用薬で油分を足すケアにも効果はありますが、肌の乾燥を改善するのは肌の水分量です。
基礎化粧品や保湿で改善をはかるほか、セラミドなど細胞間脂質の補給などを意識するとよいでしょう。
肌の再生能力の衰え
加齢やストレスなど要因はさまざまですが、肌の再生能力が衰えてターンオーバーが遅くなる、ターンオーバーが正常に行われないなど新陳代謝への影響がある場合があります。