重力のほかに、寝る前にお酒を飲みすぎたり、塩分を取りすぎたりするのも、むくみを引き起こす原因になる可能性があります。
手のむくみが引き起こされる病気とは
手のむくみは、病気が原因で引き起こされる場合もあります。むくみの症状を引き起こす病気で一番多いといわれているのは腎臓の病気ですが、腎臓の病気はそれだけで発症するだけでなく、他の病気の合併症として発症する場合もあります。
腎硬化症による手足のむくみ
血圧が通常より高い状態にある高血圧は、直接むくみの症状を引き起こすわけではありません。高血圧になることで引き起こされる合併症がむくみの原因となっている場合がほとんどだといわれています。高血圧は、ポンプの役割をしている心臓にも大きな負担をかけますが、身体の中にある老廃物を濾過(ろか)するための腎臓の濾過機能をも低下させてしまいます。
腎臓の中には、血液を濾過し老廃物を尿として身体の外へ排出するための糸球体(しきゅうたい)があります。網目のような毛細血管のかたまりである糸球体は、高血圧が長期にわたると、その毛細血管が動脈硬化を起こしてしまい、濾過機能を十分に果たせなくなってしまうのです。
この場合のむくみは、手だけでなく、足や顔、腹部など全身でその症状が引き起こされます。