一方で、女性の場合は実に10.5〜26.1%にもなります。海外では、男女差はそれほどありません。
とくに女性は、男性が感染したのを知らずに、キスなどで感染する危険があります。最近は、オーラルセックスが主な性行為となっていることなどが、クラミジアの感染が増えている背景となっています。
咽頭クラミジアの潜伏期間
咽頭クラミジアの潜伏期間は、1週間〜1か月とばらつきがあるのが特徴です。潜伏期間が過ぎると、さまざまな症状が現れます。代表的な症状が、のどの腫れです。ところが、クラミジアの場合、潜伏期間が過ぎても、これといった症状が現れないことが圧倒的に多いといわれています。
そのため、実際は感染しているにもかかわらず、それを知らずにパートナーとセックスをして感染させてしまう、あるいは、不特定多数の人とのセックスで感染を拡大させてしまうという問題をかかえています。たとえ、症状が現れても、のどが痛い、腫れているという症状ですから「風邪」と自己判断し、市販の風邪薬やのどの薬で対処してしまうケースもあります。クラミジアは、特殊な検査方法でなければ、診断できません。内科では、性病に詳しい病院でないと、のどが痛いというだけではクラミジアの検査をするところは少ないでしょう。