2021年11月29日 22:55
若さの維持や新型コロナウイルス感染対策も期待できる話題のダイエット「緑茶レモン」【医師解説】#3
老化や肥満は体の酸化が原因ですから、抗酸化力のある栄養素をとることは、ダイエットはもちろん若さの維持にも役立ちます。
このエピガロカテキンガレートは82℃を超えると変性し、20℃以下では抽出されにくいとされていますから、緑茶は70~80℃程度のお湯でいれるのが良いでしょう。温かいものを飲むと血流が促進されるため、基礎体力が上がるという効果もあります。
とはいうものの、冷たい緑茶レモンを飲んではいけないということではありません。カテキンのうち免疫力増強効果があるエピガロカテキン(EGC)は冷水のほうが抽出力が高いという研究結果もあります。ですから、水出し緑茶を使った緑茶レモンには、お湯で抽出したものとはまた別の健康効果が期待できます。また、緑茶には新型コロナウイルスを無害化させる働きがあることも判明しています。
新型コロナウイルス感染対策も期待できる
――その情報もぜひ教えていただきたいです。
工藤先生奈良県立医大の矢野寿一教授(微生物感染症学)の研究チームが、市販のペットボトルの緑茶によって新型コロナウイルスが無害化されるという研究結果を発表しました。まだ基礎研究の段階で、今のところは人での効果は未確認のようですし、すべての緑茶でその効果が確認されているわけではありません。