夏に気をつけたい感染症は「夏かぜ」「とびひ」「食中毒」 夏かぜに抗菌薬は効果がありません ~大野研究員が、身近な感染症やその予防策について解説を公開~
「ヘルパンギーナ」は高熱と咽頭痛、また口の中の粘膜に発疹ができます。口の中の痛みや咽頭痛で食事が摂りにくいときは、辛いものや熱いものなど刺激になるものは控え、喉を通りやすい食事にするなどの工夫をしましょう。しっかり水分を摂ることも大切です。
●伝染性膿痂疹(とびひ)
夏に多い細菌感染症の一つとして「伝染性膿痂疹(とびひ)」があります。肌荒れや虫刺されなどを掻き壊したところについた細菌が感染を起こし、さらに掻きむしって傷ついた周囲の皮膚に手指を介して感染が広がります。火事で火の粉が飛んで離れたところにも広まる飛び火になぞらえて「とびひ」と呼ばれます。発疹の中にいる細菌を広げないように、掻き壊さないようにしましょう。プールの水を介してうつることはありませんが、直接肌と肌が触れることで自身の症状が悪化したり、他の人にうつす恐れがありますので、プールなどでの水泳や水遊びは治るまでやめましょう。
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普段から手洗いをしっかりすること、皮膚を清潔にして、肌荒れのない状態に保つことが重要です。*
http://jspd.umin.jp/pdf/info/130522_3.pdf
●食中毒
「食中毒」