夏に気をつけたい感染症は「夏かぜ」「とびひ」「食中毒」 夏かぜに抗菌薬は効果がありません ~大野研究員が、身近な感染症やその予防策について解説を公開~
<咳エチケットと正しい手洗い>
かぜのウイルスは咳やくしゃみの飛沫や鼻水にいます。かぜをひいて、咳やくしゃみ、鼻水が出るときにはマスクをしましょう。マスクがなくて、咳やくしゃみが出るときにはティシュやハンカチ、袖の内側でしっかりと口や鼻を覆いましょう。手で口や鼻を押さえると、その手にウイルスがついて広めてしまいます。
手はたくさんのモノを触っています。目に見える汚れだけでなく、目に見えない細菌やウイルスなどの病原体がついています。食事の前やトイレ使用後の手洗いはもちろんのこと、正しい手洗いを身に着けて日頃から感染症を予防しましょう。イラストや動画を参照しながら正しい手洗いを覚えましょう。
アルコールによる手指衛生も、指先や指の間にもしっかりと刷り込み、よく乾かすことが大切です。動画:正しい手洗いを覚えよう
https://www.youtube.com/watch?v=GmXgJc_S5Y4
図2_咳エチケットと手洗い
■意外と知らない、「細菌」と「ウイルス」の違い
「細菌」と「ウイルス」は大きさも増え方もまったく違う微生物です
細菌とは、肉眼では見ることはできない微生物です。