テレワークによる運動不足、「善玉」コレステロールに大きく影響 高血圧が増えやすい“中年期女性のHDLの質・量の有意データ”をレイデルリサーチ研究所が発表
中年期女性は、新陳代謝率の低下、身体活動量の低下、女性ホルモンの変化、長期間の少量飲酒習慣など複数の要因が重なり、高血圧や動脈硬化などの健康被害のリスクが高まるとされています。
本研究では、血圧関連のリスクが課題視される中年期女性に焦点を当てて、研究・分析をすることとしました。
【研究結果】運動が「肝・筋肉障害パラメータ」「善玉」に有意に影響 ※一部抜粋
中年期女性を、運動強度・頻度・時間によって、座りがちなグループ(グループ1)、中強度のグループ(グループ2)、高強度のグループ(グループ3)に分類して、HDLを構成したり影響したりする複数の成分について、量、質、サイズを比較分析した結果、習慣的な運動が、HDL量の向上・機能性・抗酸化性・コレステロール排出能力を高めるという有意データが得られました。
1. HDLの抗酸化酵素で1.3倍の差
HDLの抗酸化作用に重要な役割を果たすと考えられている抗酸化酵素「パラオキソナーゼ(PON)」の抗酸化力を測定したところ、グループ3の平均値はグループ1の1.3倍の結果となりました。これにより、運動を高強度することにより、抗酸化力が1.3倍向上する結果が明らかになりました。