テレワークによる運動不足、「善玉」コレステロールに大きく影響 高血圧が増えやすい“中年期女性のHDLの質・量の有意データ”をレイデルリサーチ研究所が発表
<パラオキソナーゼ(PON)の抗酸化力>
2. 抗動脈硬化性特性あり
レイデルリサーチ研究所は、60万倍まで拡大可能な世界最新モデルのTEM顕微鏡を使用。顕微鏡でHDLの質を測るサイズを比較したところ、結果として、高強度運動をしているグループ3の平均値は、グループ1の約2倍となりました。
<HDL2のサイズを示す透過型電子顕微鏡(TEM)像と面積分析>
上原吉就(うえはら・よしなり)教授「ファクトベースで運動と健康寿命の関係を活用する、非常に可能性ある検証結果」
<上原吉就氏 福岡大学スポーツ科学部/福岡大学病院 予防・抗加齢・再生医療センター 教授/医学博士>
私は、以前より、健康に被害を与える酸化したコレステロールを回収して動脈硬化を抑えるHDLは、医療分野で重要となるとして研究を重ねてきました。HDLの研究が進み、人類がこの成分にアプローチできるようになれば、世界的に医療に役立てる可能性が広がります。
この研究論文は、血圧リスクの高まる中年期女性と運動の関係性を、いくつもの因子で検証した画期的な内容となっています。単に「運動が重要だ」とうたうのではなく、ファクトベースで、なぜ、どのような運動が、どのくらい必要なのかを知ってもらうための貴重な資料となるでしょう。