2023年3月10日 10:30
老化を司るテロメアを維持!FPP(パパイヤ発酵食品)によるヒトでの有効性・安全性を大里研究所WEBにて公開
の解析を行いました。
全年齢における白血球のテロメアの長さは、FPPまたは抗酸化物質群において増加傾向に有意差は認めなかったが、60-74歳では、試験開始後6ヶ月目よりFPP群においてのみテロメア長の有意な増加を認めました(図2)。加えて、抗酸化物質群と比較し、テロメア長を維持するTERTおよびWrap53の発現量も、有意な増加を示しました(図3)。試験終了時におけるテロメラーゼ活性では、抗酸化物質群と比べ50%以上の有意な増加を認めました(図4)。
抗酸化酵素遺伝子CAT、SOD1、およびGPx1の発現量を検討したところ、両群において同レベルの増加を認めました(図5)。しかし、hOGG1、miRNA-146aおよびmiRNA-181aでは、FPP群のみ増加を示しました(図6)。また、TERTおよびWrap53の発現量増加は、GPx1、hOGG1、miRNA-146a、およびmiRNA-181a遺伝子発現と有意差を持って相関していることが明らかとなりました。これらの結果から、FPPは、高齢者において抗酸化物質では難しいテロメア長を維持する効果を有することが示唆されました。
(図2)