2023年3月9日 11:15
肌のバリア機能に有効な『ムラサキバレンギク新エキス』を開発 日本農芸化学会2023年度大会にて発表
を形成しています。アシルセラミドが角質細胞に結合するメカニズムは明確ではありませんでしたが、近年結合型セラミドの生成において「SDR9C7」というタンパク質が重要な役割を果たしていることが明らかとなりました。
年齢とともに減少するセラミドについて研究を続けてきたノエビアグループは、これまでオリジナルエキスのムラサキバレンギクエキスがセラミドの中でも特に重要なアシルセラミドの生成段階にはたらきかけることを明らかにしてきました(日本生薬学会第65回年会)。アシルセラミドへの効果を高め、さらに角質細胞とアシルセラミドの結合に重要な「SDR9C7」を増やす新エキスの開発を目指して研究を進めました。
「SDR9C7」を増やす新エキスを開発
【研究成果】
1. アシルセラミド産生効果を高めた『ムラサキバレンギク新エキス』を開発
自社農場「北海道暑寒別岳パイロットファーム」で有機栽培したムラサキバレンギクのエキスについて研究を重ね、エキスの抽出方法を最適化することによりアシルセラミドへの効果をさらに高めた『ムラサキバレンギク新エキス』の開発に成功しました。正常ヒト表皮角化細胞に従来のムラサキバレンギクエキスと『ムラサキバレンギク新エキス』を添加し、アシルセラミド産生に重要なEVOLV4、CYP4F22、PNPLA1遺伝子の発現量が増加していることを確認しました。