添い寝には命の危険も…!?「添い寝」ではなく「同室寝」で赤ちゃんのねんねを安心安全に!
助産師・国際ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、安全な赤ちゃんの寝かしつけやねんねについて教えてくれました。赤ちゃんがよく眠ってくれるから…と良かれと思ってやっている寝かしつけ方法が実は危険な場合も……!?
添い寝をすると、赤ちゃんの変化に気づきやすくなり、身体をそんなに動かすことなく赤ちゃんのお世話をすることができます。ママの負担も軽減され、赤ちゃんも安心してよく眠ってくれるので、添い寝をしているという方も多いのではないでしょうか?。しかし、添い寝には危険が潜んでいることもあるんです。
今回は、添い寝やねんねについてのお話しをしていきます。
どうして添い寝だと赤ちゃんがよく眠ってくれるの?
抱っこしていたり、添い寝をすると寝てくれるのに、ベビーベットや赤ちゃん布団に置いて寝かせようとするとぱっちり起きてしまう……という経験をされている方は多いかと思います。 母乳育児をされている場合、泣いてもすぐに対応することができ、添い寝は夜間の授乳の負担を減らすことができます。
ママやパパがそばにいたり、手を握ったり、身体の一部をくっつけるなどのスキンシップで赤ちゃんが安心することがあります。
お腹の中で聞き慣れたママの呼吸音や心音が聞こえることが、安心感につながることもあるようです。
また、月齢が浅い赤ちゃんは眠りが浅いのですが、添い寝をすることで眠り続けることができるという報告もあります。
実は危険も潜んでる!添い寝はSIDSのリスクが上がる?母乳育児がSIDS予防になる!
米国小児科学会(AAP)は、乳幼児突然死症候群(通称SIDS)の危険性があるため子どもとの添い寝を控えるよう警告しています。しかしながら、赤ちゃんと一緒に寝ることがSIDS の危険要因であるかは未だ明らかではありません。
各国の関係団体は、赤ちゃんをママと別の布団やベットで寝かせることを推奨していますが、安全に一緒に寝る方法についても明確にしています。
また、添い寝は同床(一緒の布団やベットで眠る)を意味することが多いので、赤ちゃんの様子がわかるように、布団は別で同じ部屋のそばで寝る「同室寝」をすすめています。
母乳育児をしていると眠りが浅く、夜間覚醒する回数が多い傾向がありSIDSの予防になるといわれています。