子育て情報『「ごめんね…」暗い廊下で涙。あのときの私に伝えたいこと【体験談】』

「ごめんね…」暗い廊下で涙。あのときの私に伝えたいこと【体験談】

目次

・出産後すぐに始まった授乳訓練
・母親として初めての「ごめんね」
・足りない分はミルクで補おう
・著者:吉田はな
新生児


出産したら誰でも母乳が出るようになると勘違いしていた私。授乳でこんなに苦労するとは思いませんでした。特に「完全母乳」を目指していたわけでもない私が、母乳育児に力を入れている産院に入院したことから、大変な授乳生活がスタートしたのです。

出産後すぐに始まった授乳訓練

2日間の徹夜の末、ようやく生まれたわが子。人生最大の大仕事が終わったと思ったのもつかの間、2時間ほど眠ったあとすぐに母乳をあげる練習が始まりました。

出産前に助産婦さんから「乳首を耳たぶくらいまで柔らかくしてね」と言われて毎日マッサージはしていましたが、まだまだ固くて赤ちゃんにじょうずにくわえてもらうことができずにいました。

出産して3日目の朝、お医者さんに「赤ちゃんの体重がちょっと減りすぎているね」と指摘され、ひどくショックを受けたのを覚えています。


母親として初めての「ごめんね」

3日目から搾乳もすることになり、一度の授乳に1時間もかかるようになっていました。乳首のマッサージのあと、左右5分ずつの授乳。体重を計り、何g飲めたのかを助産師さんと確認。私は10gも飲ませることができませんでした。そのあとは搾乳です。

後ろから聞こえるわが子の泣き声。早く抱っこしてあげたいのにできない自分が無力でした。授乳室から部屋へ戻る病院の暗い廊下で、思わず涙が。
泣いている私をキョトンと見つめる娘。私の顔をじーっと見つめて、「泣かないで」と言っているような、初めて心を通わせた瞬間でした。

足りない分はミルクで補おう

退院してからもしばらくは完全母乳にこだわり、授乳と搾乳を繰り返していた私。乳首はもうヒリヒリと痛く、授乳の時間がとてもつらく感じていました。

そんなとき、親戚の叔母さんに言われた一言で、完全母乳をやめる決心をします。私が母乳が思うように出なくて悩んでいると伝えると、「足りない分はミルクを足したらよかたい。子育ては今だけじゃなかとよ。これからずっと続くとけん」と言われ、勝手に思い込んでいた「母乳で育てなくては」という呪縛から解放されて、ようやく肩の荷が下りたのです。


母乳もミルクもどちらも「育児」。母乳育児のこだわりを捨てると、子育てがうんとラクになりました。

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