赤ちゃんの視力を守るため、親が注意すべき症状とは?
首は十分に動かせないので最初は左右の動きしか追えません。ぬいぐるみなどを赤ちゃんの前で左右に動かしてあげると、追視をしているかどうかがわかります。そして、眼球が発達していくにつれて上下の動きにもついてこられるように変わります。1歳ごろには、遠近感覚をつかめるでしょう。少し離れたところから手を振るなどの仕草を示してみましょう。赤ちゃんが反応してくれるなら、目の発達は健全に進んでいるといえます。
赤ちゃんが目の病気にかかることも! どんな危険があるの?
繊細で成長過程にある赤ちゃんの目は、病気への免疫が備わっていません。そのため、目の病気にかかりやすいといえます。
あらかじめ病気の症状を知っておくと、いざ赤ちゃんが病気にかかったとしても早急に対処できるでしょう。
まず、赤ちゃんは目やにをうまく取ることができず、結膜炎を起こすことがあります。次に、逆さまつげも赤ちゃんによく見られる症状です。まつげが内側に向かって生えてしまうため、眼球を傷つけがちです。成長とともに治る場合もあるものの、症状がひどいときは手術をしてもらうのが賢明でしょう。
赤ちゃんは目の筋肉が未発達なので、両目の位置がずれる斜視になることもあります。斜視になると片方の目だけ視力が弱まる可能性があるため、必要であれば手術によって治療をします。また、目の血管ができあがっていない時期には、未熟児網膜症にかかる恐れもあります。
網膜の異常で失明することもある病気であり、光凝固などによる早急な治療が望まれます。
乳児期になると、先天白内障や先天緑内障を発症することもあります。水晶体がにごったり黒目が大きくなりすぎたりする病気であり、原因不明のまま突然発症するケースも少なくありません。治療が遅れれば失明のリスクも生じるので、赤ちゃんの目に違和感を覚えたらすぐ病院に連れていきましょう。さらに、網膜芽細胞腫や先天鼻涙管通過不全も危険な病気です。いずれも目の発達を妨げ、悪化すれば視力を奪いかねません。これらの病気では痛みもともなうため、赤ちゃんの様子で発症がわかるでしょう。
赤ちゃんの視力を守ろう! 親が注意すべき赤ちゃんの目の症状とは
斜視や逆さまつげといった症状は見た目の異常でですが、見つけられないことも多いです。
赤ちゃんの目の病気では、発症してもなかなか目立った症状が現れないことは珍しくありません。