子育て情報『赤ちゃんの視力を守るため、親が注意すべき症状とは?』

赤ちゃんの視力を守るため、親が注意すべき症状とは?

赤ちゃんの視力を守るには、親が些細な変化を読み取れるかが大切です。たとえば、赤ちゃんの涙目が続いているときは注意が必要です。通常、赤ちゃんは大人よりも目の組織が繊細なので涙が出やすい性質を持っています。しかし、涙と一緒に不快感を示す反応があるようなら、痛みを感じている可能性が大です。病気にかかっている恐れがあるため、医師に診てもらいましょう。

また、結膜炎は見てわかります。目やにが濃い黄色、もしくは緑色になっているなら、雑菌が大量に含まれていることがあります。それに加えて白目が充血したり大量の涙が出たりするのは典型的な結膜炎の症状です。
また、白内障にかかっているときも白目に変化があります。本来ならきれいな白が、にごった色になっているときは水晶体が病気に感染している印です。

病気に限らず、赤ちゃんの視力が正常に発達しているかどうかも親が注意したいところです。生まれたての赤ちゃんでも、普通はなんとなく周囲に物があることを認識しているはずです。顔を近づけてもリアクションがなかったり、一向に視線が合わなかったりするなら、目がしっかり見えていない可能性があります。そのほか、絵本やDVDなどを見せているときの赤ちゃんからも視力の発達をうかがえます。赤ちゃんが顔をおかしな向きにして対象を見るようなら、視界をまっすぐ確保できていないサインです。

まとめ

胎児から3歳までの赤ちゃんの視覚の発達をまとめました。
赤ちゃんの病気はすぐに治療できるものも少なくありません。赤ちゃんの目に関心を持ち、発達を見守り、気になることがあればかかりつけ医に相談しましょう。

監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生
愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医
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