受けておいたほうがいい? 出生前診断について助産師がアドバイス!
陽性と出た場合には、羊水検査で確定診断をおこなう必要があります。まだ新しい出生診断であるため、結果の解釈について誤解を招きやすいことが危惧されています。そのため充分なカウンセリングシステムが整っている施設でおこなうことが推奨されています。
■羊水検査
検査できる時期:妊娠15〜18週
費用:10〜15万円程度
羊水に含まれる赤ちゃんの細胞から染色体異常を調べる検査。21トリソミー、18トリソミー、13トリソミーの異常、性染色体、一部の染色体の構造異常などをほぼ確定することができます。子宮に針を刺して羊水を抜くため、流産のリスクが300分の1程度あります。
出生前診断を受ける前に
この他に超音波検査(NT)や絨毛検査など一般的ではありませんが、おこなっている施設もあります。
出生前診断を「赤ちゃんの異常が事前にわかるなら」「せっかくなら受けておいたほうがいい」といった軽い気持ちで受けたことで、結果が出てから夫婦で方針が分かれてしまい、思い悩むことになったケースもあります。
非常に重い決断にも関わる重要な検査なので、必ず事前に夫婦で遺伝カウンセリングを受けましょう。検査を受けたほうがいいのか? どのような形で結果が出るのか? その解釈は? 結果をどう受け止めるか? などを含め、ご夫婦が充分理解して話し合うことがとても重要です。
※参考:基礎知識(妊娠中)「【医師監修】出生前診断の種類と特徴」【監修:医師 池谷美樹先生|産婦人科】