ステップアップでラクに!ひとりでお着替えができるようになる方法【ラクに楽しく♪特集】
「服を脱ぐ」ことは、子どもにとって遊びのひとつ。最初は一つ一つの動きに時間がかかるかもしれませんが、子どもが満足するまで付き合うと、どんどん上達して結果的にラクになります。
ママは手伝いすぎず、絶妙なサポートを
子どもがモタモタと服の着脱をしていると「もう、見てられない!」と、思わず助けの手が出てしまいそうになりますね。予定などがあり、時間が差し迫っているときはなおのことです。でも、ここでママがしてしまうと、子どもは「私が全部するのにー!」と怒ってしまうでしょう。では、助けないほうがいいのでしょうか?
こんなときは、さりげなく「絶妙なサポート」をしてあげましょう。ズボンを履くときに、最後のおしりへの引き上げがうまくいかなかったら、気づかれないように子どもがズボンを上げるタイミングに合わせて、おしり側をサッと上げる。Tシャツから頭が出なければ、子どもにばれないくらいの力でスーッと引っ張る。
この「絶妙なサポート」で、子どもは「自分でできた!」という自信になります。そして、徐々に「絶妙なサポート」を減らしていきましょう。
お着替えを急にしなくなったら?
ある日突然、自分で着替えることをボイコットするときがあります。「昨日までできていたのにどうして?」と、ママはビックリするかもしれませんが、慌てないでください。自分で着替えをしたくなければ、ママが着替えさせてあげましょう。「じゃあ、今日はママが手伝うね!」と言って十分に甘えさせてあげるのです。一度できるようになったことも、ときにはママにしてほしいこともあります。1回だけでなく続くようなら、何度かママが着替えさせて、ころあいを見て「じゃあ、靴下は〇〇ちゃんよろしくね」と、少しずつ声掛けをしていきます。
着替えに限らず、子どもは行きつ戻りつしながら成長しています。前へ進まず心配になることもあるかと思いますが、ときに後ろに戻ることが前へ進むことへつながります。
着替えは、練習すればすぐにできるようになるものではありません。いずれできるようになりますので、焦らず、できたら「ほめる」を繰り返し、子どものペースで進めていきましょう。
著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。