また検査するの!? 妊娠中の血糖検査について助産師が回答!
「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。今回は、妊娠中の血糖値検査に関するご質問です。
Q.妊娠中、血糖値は何回か検査するのでしょうか?
妊婦健診の前日に病院から電話があり、「明日血糖の検査をするので、21時以降食べず飲まず朝も食べず飲まずで来てください」と言われました。妊娠初期に血糖の検査をしました。
そのときは問題なかったのですが、何回か検査するものなのでしょうか?
宮川めぐみ助産師からの回答
検査の方法はさまざまだと思いますが、妊娠経過が進んでいくことで血糖が上がりやすくなります。なので多くの施設で妊娠初期と妊娠中期以降に検査をおこないますよ。
※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー
※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください
どうして妊娠中に血糖検査が必要になるの?
通常私たちが食事をすると、血糖値が上がります。そして、膵臓(すいぞう)からインスリンというホルモンが分泌され、血糖値が上がりすぎないようにコントロールされています。ところが妊娠中のお母さんの体では、赤ちゃんに糖を届けるため、血糖をコントロールするインスリンの働きを抑えるホルモンが分泌され、血糖値が下がりにくい状態が続きます。そのため、血糖値が上がりやすくなり、妊娠糖尿病を発症する恐れがあるのです。
妊娠糖尿病の検査方法について
妊娠糖尿病の検査は、妊婦健診で必ず受けることになっています。この検査は、妊娠初期と妊娠中期の2回おこなわれます。
最初の検査は随時血糖法で、妊娠中期は随時血糖法か経口ブドウ糖負荷試験(50gGCT)をおこないます。これらの検査で基準値を外れた場合、空腹時経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)をおこない、その結果によって妊娠糖尿病が診断されます。
■随時血糖法
食後からの時間を決めずに採血して、血糖値を測る検査です。受ける施設によって違いますが、多くの場合100mg/dL以上で陽性と判断されます。
■経口ブドウ糖負荷試験(50gGCT)
食事の時間に関係なく50gのブドウ糖を摂取して、1時間後の血糖値を測る検査です。