長時間使用しないほうがいい育児グッズって?【3児ママ小児科医の育児】
こんにちは、東京衛生病院小児科の保田典子です。私生活では7歳、5歳、3歳の子育て中です。生後半年をすぎると、赤ちゃんも活発に動くようになってきます。寝返り、ずりばい、ハイハイ、つたい歩き……上手に遊んで、赤ちゃんの発達を助けてあげられるといいですよね。今回は、ハイハイ時期のポイントをお伝えできたらと思います。
ハイハイの良いところ
一般的な発達の順番としては、首すわり→寝返り→ズリバイ→ハイハイ、の順番で発達していきます。ズリバイ、ハイハイの時期になると、手足を同時に使って動く、自分の体重を手足で支えるようになる、など運動能力や筋力が向上している必要があります。
ハイハイには
①手で体重を支えて腕の筋力がアップする
②手で地面をとらえるので手の感覚や握力の発達にも良い
③両足を交互に動かすので、歩くための準備にもなる
など、いろいろな良いところがあります。
また、ハイハイすることを含め、さまざまな運動をすることでケガの予防にもつながります。ズリバイやハイハイをするようになったら、ぜひたくさん運動をさせてあげたいですよね。
おすすめの遊び
ズリバイやハイハイをするようになったら、ぜひ広いところで遊ばせてどんどん動くようにしたいものです。公園で草の感覚を味あわせてあげるのもいいですし(晴れていて地面が乾いている場合)、児童館などで自由に動きつつ、他のお友達を見せてあげるのもいいでしょう。
まだお友達に興味を持つ、お友達と遊ぶという時期ではありませんが、歩いているお友達を見ると、歩きへの刺激にもなると思いますよ。
家でも、親が見ている間はケージを取りはらって、家の中を自由に探検させてあげるといいでしょう。赤ちゃんの後ろから声をかけてあげたり、ママやパパがいるところまで障害物(クッションなど)を置いてあげて、平地だけではない場所をハイハイさせてあげるのもいいでしょう。
気をつけるべき遊びは?
ハイハイをしはじめる時期に使用を考えるのが、歩行器やベビージャンパーなどの育児グッズです。歩行器やベビージャンパーは喜ぶ赤ちゃんも多いため、ちょっと親の用事をしたい時などすごく重宝するグッズです。
ただ、ハイハイの時期の赤ちゃんは、腰を曲げているのが自然な姿勢なのですが、歩行器などは赤ちゃんが立つ形になり、自然な体位よりは背骨がまっすぐになり、腰が反る形になります。