助産師がすすめる、産後1カ月までのママの食事と過ごし方はコレ!
無理をすると体の回復が遅れて不調が続いてしまうことがあります。例えば、子宮の戻りが悪くなり悪露が長く続く、貧血が進行する、腰痛が強くなるなどがあります。赤ちゃんの授乳などのお世話、自分の食事やトイレ、シャワー浴など最低限のものにしましょう。
里帰りをしたり、親に家に手伝いに来てもらったり、夫の育児休暇などが理想ですが、難しい場合はヘルパーさんや宅配の食事なども検討されてもよいかと思います。混合栄養の場合はミルクの補足、おむつ交換、泣いたときの抱っこ、沐浴などは手伝ってもらってもよいかと思います。眼精疲労は寝つきが悪くなりやすいので、長時間テレビやスマホの画面を見たりするのは避けましょう。
産後1カ月は巣篭もりの時期といわれていて、体の苦痛や母になる不安の中で、周りの人に甘えてお世話をしてもらって、労わってもらうことがママにとって大切といわれています。周りの方は、「頑張ってるね」「赤ちゃんも元気に育ってるね」とポジティブな労いの声かけをしてあげてください。
周りの家族に大切にサポートされて、産後1カ月をできるだけ安静に過ごすことによって、体の回復だけでなく、その後の育児へ前向きに取り組めるようになったり、心の安定につながったりするとも言われています。無理せずに、どうぞご自愛くださいね。
<引用・参考文献>
メディカ出版 ベルナデット・ド・ガスケ著「赤ちゃんと一緒に!ペリネのエクササイズ」
監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。HP:「みき母乳相談室」