乳垢ってとるべき!?妊娠中に母乳のためのお手入れやマッサージは必要?
乳首は耳たぶくらいの柔らかさになるのが目標です。透明や黄色の母乳が少し滲んでくることもあります。
乳首が凹んでいる場合のお手入れ方法は?
乳首が突出せずに凹んでいる状態を陥没乳頭といいます。産後の乳腺の発達や赤ちゃんが吸うことによって自然に突出してくる場合もあります。乳首が凹んでいる場合、乳垢がくぼみに溜まりやすいので優しくとっておくようにしましょう。
乳首が乳輪に陥没していても、冷感や乳頭マッサージの刺激で突出してくる場合は、痛くない程度に引っ張り出すようにしながら乳首のマッサージをしてください。乳首を引き出す用のスポイトなども、赤ちゃん用品の売り場で販売されています。引っ張ったりしても乳首が凹んでいて突出してこない場合は、乳輪の部分を乳頭マッサージと同じように圧迫して柔らかくすると良いと思います。
また、痛みが強かったり、心配な場合は妊婦健診時などに助産師に相談してみましょう。
臨月の乳首のマッサージは、出産後の母乳育児に向けての乳首の準備だけではなく、「これから母乳で育てていこう」というママの気持ちの準備ともいわれています。必ずしもやらなくてはいけないという訳ではないので、妊娠中に体調がすぐれなかったり、マッサージの痛みが強くてあまりできなかったとしても、落ち込むことはありません。無理のない範囲で、試してみてくださいね。
※乳首のケアについては医師や病院によって異なります。必ずかかりつけの医師や助産師に相談してから始めましょう。
<参考>
柳澤美香著/ペリネイタルケア 2009年夏季増刊「母乳育児支援ブック」『陥没・扁平乳頭』(メディカ出版)
監修者・著者:助産師 国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー 榎本美紀
2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援。
訪問時の相談は多岐にわたり、おむつなし育児アドバイザーとしてトイレトレーニングなどの相談も。一児の母。