実は哺乳瓶は消毒しなくていいって本当!?その理由と方法は【3児ママ小児科医のラクになる育児】
私は薬液消毒をしていたので、次の授乳まで薬液につけっぱなしでとり出してすぐ使うというパターンで使っていました。消毒には薬液に1時間以上浸けておく必要があるのですが、1時間に満たなくなりそうなときは別の哺乳瓶を使っていました。
使わないほうがいいもの
CDCのマニュアルによると、食器用ふきんやペーパータオルを使わないようにしましょうとも書かれています。どの消毒方法の場合も、消毒した哺乳瓶は自然乾燥するか、乾燥機を使うといいと思います。薬液消毒であれば、取り出すときは手ではなく、キッチン用トングを使うことが推奨されています。
消毒の頻度
消毒の頻度ですが、CDCのマニュアルでは、1日1回、もしくはそれ以上はしましょうと推奨されています。つまり、菌のバイオフィルム(微生物が固相表面に形成した集合体)を作らないことが目的なので、生後3カ月未満の赤ちゃんが使用する哺乳瓶は1日1回は消毒しましょうということですね。生後3カ月以上は消毒不要です。
哺乳瓶の消毒方法まとめ
①消毒の前にしっかり洗剤で洗うことが大事
②消毒方法はどれでも大丈夫
③哺乳瓶は消毒後すぐ使用するか、すぐ使わない場合は保管場所も清潔に保つ。
ふきんは使わない(煮沸やスチームの場合、やけどに注意)
④生後3カ月未満の場合、1日1回は消毒する
ミルク作りで気をつけたいこと
せっかくきれいに哺乳瓶を消毒したとしても、ミルクを作るときに菌に汚染されてしまっては元も子もありません。ミルクを作るときに汚染されやすいのが「サカザキ菌」。サカザキ菌は70度以上で完全に死滅するので、70度以上のお湯で調乳することが大切です。
高温によるビタミン破壊が心配されたりしますが、高温によりビタミンが減っても赤ちゃんに必要なビタミンは充足されていた、という研究結果があるので、しっかり高温でミルクを作ってください。
手間を省いて育児を少しでもラクに
免疫力の弱い赤ちゃんを守るためにやっている哺乳瓶の消毒。今までの方法と比べて頻度ややり方など、少しでも手間が省けそうなところはありましたか?
私も食洗機で洗うときは消毒を省略したり、ちょっとでもラクできそうなところは取り入れつつ、清潔な哺乳瓶でミルクを飲んでもらえるように工夫していました。