子どもに早期教育は要りません!なぜかって?その理由は…【3児ママ小児科医のラクになる育児】
ことが多くなることがわかっています。
子どもの行動や情動が不安定になることにより、成績や精神的な安定に影響が出ることも考えられます。
ひとり親はよくない、まったくケンカしない方が良い、という話ではなく、子どもが安心して過ごせる家庭を作ることが子どもの安定に繋がり、子どもの教育を効果的にすることができます。
夫婦げんかであれば、きちんと夫婦で「ごめんね」と言い合ったり、ギスギスした雰囲気を引きずらないなど、ケンカをしてしまったあとにどう振る舞うか、が大事です。
子どもの発達をうながす大事なポイント
1-3歳の子どもの発達をうながすために、大事にしたいポイントがあります。
①まずはライフスキルを身につけること
排泄(おしっこやうんち)、食事、睡眠などをきちんとするということです。1歳でおむつを外さなくてはいけない、というわけではもちろんなくて、トイレを自分で表現できるようにする方法を少しずつ声かけしていく、ということからでも大丈夫です。規則正しく食事をして、睡眠がしっかりとれていると、子どもの情緒が安定して、成長にも繋がります。
②言葉のトレーニングをする
言葉が使いこなせるようになると、自分の気持ちや表現したいことが他人に伝えられるようになります。言葉が知能の第一歩になるのです。実際にしゃべる言葉が出なくても、自分の表現したいことができるようになってくる、というだけでも子どもの情緒の安定と成長につながります。言葉の発達が心配であれば、かかりつけの小児科医などにご相談ください。
まずは、親が安定していることが一番です
興味のないフラッシュカードを機械的に見せたり、やりたくないことを無理やりやることは子どものためにもならないと思います。子どもも親も楽しく教育ができて、安定した家庭環境で知育をすることができれば、すごく効果的な教育になると思います。
例えば、具体的な知育をする暇がなかなかなくても、日々の声かけを工夫したり、有効なほめ方をするだけでも知育とも言えます。親が安定していることが一番です。子どもの成長を喜んで楽しい教育ができるといいなと思います。
参考:
『赤ちゃんと脳科学』小西行郎(集英社新書)
『佐々木正美の子育て百科』佐々木正美(大和書房)