「アレルギーが心配」赤ちゃんに起こりやすいアレルギーは?予防法は?
その場合は口の周りにワセリンを厚めに塗ってから食べるようにすると、肌を守ることができます。
もし、食物アレルギーが起きたら、食べた後2時間以内にアレルギー反応による皮膚症状(湿疹やじんましん、かゆみ、鼻水、くしゃみ、目の充血など)を示すことが多いです。自然に症状が落ち着かず、嘔気や嘔吐、下痢、血便、機嫌が悪い、息苦しさ、ぐったりしているなどの症状があれば、速やかに受診しましょう。
・アトピー性皮膚炎
生後間もない時期は乳児湿疹が起こりやすいため、月齢が小さいうちにアトピーかどうか気にされる親御さんもいると思います。赤ちゃんの皮膚トラブルは清潔と保湿を継続することで改善されるので、日常的にスキンケアに励みましょう。基本的な沐浴や入浴の方法、保湿方法がわからない場合は、保健所や保健センターにいる保健師や助産師へ相談しましょう。
もし、スキンケアを続けているのに湿疹がなかなか治らない、赤ちゃんの皮膚に合う保湿剤がわからないなど気になる症状などで相談したい場合は、小児科あるいは皮膚科を受診しましょう。
赤ちゃんのアレルギーを予防するためにできること
生まれて間もない時期から肌を清潔に保つスキンケアを続けることで、アレルギーの発症を予防できないかという研究が世界中で進められています。
乳児期から幼児期に、アレルギーの原因物質が食べ物からハウスダストやダニに変化していくとされているので、生活環境を清潔に保つこともアレルギーを予防するために大切です。
皮膚を健康的に保つことで、皮膚から体内にアレルギーの原因物質が侵入するのを防ぎ、喘息の発症を予防できる可能性があります。
赤ちゃんに起こりやすい食物アレルギーやアトピー性皮膚炎について、医療に頼らないで治ると謳う健康法や健康食品などの情報が世間に出回っていますが、科学的根拠のないものも多いです。離乳食の開始を遅らせる、特定の食品だけを食べるあるいは除去する、妊娠中や授乳中の母親が食事制限をするなどの方法はどれも科学的根拠はなく、赤ちゃんのアレルギー症状に対して治療効果があるものではありません。適切な医療から遠ざける情報を鵜呑みにしないように気をつけましょう。
赤ちゃんにアレルギーの検査は必要ありません
症状がなければ赤ちゃんにアレルギー検査は必要ありません。