子育て情報『うそ! 良いことしかないの!? ピルを飲んだほうが良いこれだけの理由』

うそ! 良いことしかないの!? ピルを飲んだほうが良いこれだけの理由

 

浅田先生は、「ピルは避妊効果だけではなく、月経が軽くなる、子宮内膜症が抑えられるなどのメリットがあります。生理痛は我慢するのが当たり前という考えはよくありません。子宮内膜症は不妊の原因にもなりますし、子宮筋腫や子宮がんなどで毎年1万人が子宮を摘出し、3,000人が子宮頸がんでなくなっています。卵巣がんや子宮体がんのリスクが抑えるためにもピルは飲んだほうが良いでしょう。多少、副作用があるといっても、この事実を放っておくほうがおかしいと思います。

そして、ピルは体に悪い印象があり、成分を気にする人もいらっしゃいます。たとえば、妊婦さんに『まぐろを食べていいですか?』とよく聞かれます。確かにまぐろは有機水銀の量が魚のなかでは多いです。
毎日丸々1匹食べていれば影響はあるかもしれませんが、普通に食べている分には問題ありません。レントゲンも然り、2,000〜3,000枚撮ったら流石に影響があるかもしれませんが、普通に健診などで撮る分には問題ありません。すべて少量であれば影響はないので、薬も用量を守って使えば問題ありません」と話しています。

ピルを飲んでいたら卵子の数はどうなる?

ピルを内服することによって、卵胞を成熟させるホルモンの分泌が抑えられ、排卵が止まります。ピルを飲むと卵巣のはたらきはどうなってしまうのでしょうか?

浅田先生によると、「排卵で生じた傷を修復する際にがんが発生しやすくなると言われており、晩産化・少子化が進んでいる現代の女性は昔の女性に比べて排卵の回数が劇的に多くなっているため、卵巣がんのリスクも高くなっていると言えます。

ピルを内服することで排卵が抑制されるため、排卵の際に卵巣が傷つくということがなくなるので、逆に卵巣の機能保全に役立つと言っていいでしょう。排卵が抑制されていても一定の割合で卵子は減っていきますが、ピルを飲んでいるからと言って、卵子の数が減るとか質が悪くなるということはありません」とのことです。

避妊効果だけでなく、さまざまな効果が期待できる低容量ピル。
最近では内服しているという女性も増えてきているようです。低容量ピルは医師の処方がないと内服ができません。きちんと医師の説明を聞き、正しい方法で使用することが大切です。

著者:助産師 REIKO

医療短期大学専攻科(助産学専攻)

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