2022年11月20日 18:20
「疲れるし苛つくことも」育児から逃げていた夫が初めて知った大変さ。子どもは可愛いだけじゃない
妻が離婚を決意し実家へ娘を連れて帰ってしまった。その後地震が発生し、妻子と義両親は夫の伯父の家で生活。改心した夫は娘と向き合うようになり、離婚すべきかどうか、今後のことを決めかねていた。
自分にも非があったと後悔の言葉をこぼす妻の手をそっと握り、「雪穂は自分を責めないで。全部俺が悪いんだ! ごめん!」と頭を下げて謝罪する夫。
「俺のこと、許さずに、忘れないでいてほしい。それだけのことを、俺はしてしまったんだから……」
「どんなに俺が変わっても、過去のことが許されるわけじゃない。雪穂たちを傷つけ事実は変わらないから、許そうとせずに、疑ったままでいいよ」
「許さず、疑ったままでいい」という言葉の真意を知り、スッと胸のつかえが下りた妻。
確かに変わった、昔理想を描いていた父親像に近い今の彼を信じていいのか……。妻はある質問をする。夫の答えは?
育児に向き合った本音を伝えた夫
「今、結のこと、どういう風に見えてる?」
妻の質問に夫は、「かわいいよ! だけど、時々疲れるし、いらつくこともある」と答えた。
我が強くなってきて、言うことを聞かず、叱ってもニヤニヤするだけで苛立ってしまうこと。
日中、危ないことをしないか、怪我をさせてしまわないか、ヒヤヒヤすること。
他の子の成長と比べては、焦って不安になってしまうこと。
毎日娘と長い時間を過ごすようになって初めて知った「かわいいだけ」じゃない、育児の大変さ。素直な自分の気持ちをありのままに伝えて……。
著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち
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