子育て情報『「え、そんなもので命の危険に!?」日常生活に潜む子どものやりがち「誤飲・誤嚥」とは?』

2022年12月21日 15:30

「え、そんなもので命の危険に!?」日常生活に潜む子どものやりがち「誤飲・誤嚥」とは?

例えば、絵本もしゃぶっているうちに紙が取れてしまうことがあります。家の中の物を仮止めしているようなテープ類も上手に剥がして口に入れることもあります。また、外では、どんぐりや小石を口にすることも。

子どもの口の大きさは直径約39mmです。これはトイレットペーパーの芯とほぼ同じ大きさと言われています。直径約39mm以下のものは、子どもの手に届く場所に置かないように大人が環境を整えることはとても重要です。

誤飲(誤嚥)してしまった時の対処法は?

子どもが物をのどに詰まらせたときの対処法には、背中をたたく(背部叩打法)や腹部突き上げ法(ハイムリッヒ法)などがあります。

具体的には、1歳未満の場合は背部を叩き、1歳以上の場合は腹部を突き上げるハイムリッヒ法で喉に詰まった異物を取り除きます。
ただし、スパンコールのように薄いものが喉に貼りついてしまうと、これらの方法では取れない可能性もあります。口の中に異物が見えており取れそうな場合は手を入れて掻き出しますが、異物が見えない状態で手を入れて掻き出そうとすると、口内を傷つけたり、嘔吐を誘発したりするほか、異物を奥に押し込んでしまう可能性もあるので危険です。

もしもの時のために対処方法も一度確認しておくとよいでしょう。

※直径39mm以下(トイレットペーパーの芯を通るもの)は誤飲するおそれがあります。赤ちゃんに渡さないでください。

※赤ちゃんが遊んでいるときはママは赤ちゃんから目を離さないようにしてください。

安全に生活するには、大人のちょっとした環境づくりや配慮が欠かせません。この機会に今一度、お家の中の様子を子ども目線で確かめてみてくださいね!

参考資料:Vol.569 パン等による子どもの窒息や誤嚥(ごえん)に気を付けましょう!|消費者庁

参考資料:赤ちゃんの「誤嚥」、特に気をつけるべき食べ物とは?覚えておきたい救命救急法【3児ママ小児科医が解説】|ベビーカレンダー

著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。
息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。

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