<僕たちは親になりたい>「子どものことを話し合いたい」夫がそう言うと、妻は不安な表情を浮かべて
結婚してからすでに3年が経過した美咲と拓也。ある日、拓也の帰りが遅くなったことがキッカケで、今まで妊活を後回しにされてきた不満が爆発した美咲。一方で妊活がプレッシャーになっていた拓也は、内心不満に思いながらも、本音を話せずにいたのでした。ひとまずその場を穏便に済まそうと、美咲に謝罪。さらに拓也は、近いうちに妊活に取り組む日を作ることを約束することに。しかし、急きょ拓也の出張が決定。申し訳なさそうに謝ると、美咲は残念そうな表情で「仕方がないね……」と答えたのでした。
後日、拓也はこの出来事を学生時代の先輩に相談することに……。
話を聞いた先輩は拓也に同調する場面はあったものの、美咲が29歳であることが分かると、妊活を焦るのは当然のことだと主張。
さらに「同じ29歳でも、男女で感覚が全然違うのではないか」と発言。拓也はその言葉を聞いた瞬間、ハッと大事なことに気付くのでした。
そして、出張から帰宅。美咲にお土産を渡した拓也は……?
夫の言葉に、妻は一瞬不安な表情を浮かべて…
出張のお土産を渡すと、
「子どものことについて話し合い」と自ら切り出した拓也。
「前に話し合ったけど気が変わった……?
拓也は……やっぱり子どもいらないとか……?」
不安な表情を浮かべながら返事をする美咲に、
重い口を開きます。
「今の俺自身の気持ちとしては、
いても、いなくてもいいっていう感じなんだ」
「今まではずっと美咲が欲しいって言ってるから、
合わせてた」
これまで伝えていなかった自分の正直な気持ちを
初めて美咲に伝えたのでした。
◇◇◇
妊活の話題を切り出した拓也ですが、今までに逃げていた妊活に、正面から向き合おうとする前向きな姿勢が感じられますね。「美咲に合わせてた」という言葉を聞いたとき、美咲はショックだったかもしれないですが、拓也がようやくちゃんと向き合ってくれたことに対しては、きっとうれしかったのではないでしょうか。
著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち
<僕たちは親になりたい>「全然向き合ってあげられなくてごめん!もう逃げない」夫は妻に決意を示して