「いつも素敵だなぁって…」互いを褒め合うママふたり。反応の違いに思わず苦笑<お金をせびるママ友>
石井かなこさん(28歳)は、生後9カ月の娘・えなちゃんの母親。育休中に通うことになった近所のリトミック教室では、1歳の男の子の母親・佐藤さとこさんと、生後9カ月の女の子の母親・谷川さゆりさんと同じクラスでした。初回のレッスンで、さゆりさんとは、子どもの名前や誕生日が同じなど共通点が多いことがわかり、意気投合。ふたりはレッスンのあと、ランチに行くような間柄になりました。ある日さゆりさんから、「義母にいびられてる。夫の実家は大地主で、この子を義実家の養子にしろって迫られている」という衝撃の告白がありました。かなこさんは、さゆりさんをできる限り支えようと心に決め、「夫がモラハラで自由に使えるお金がほとんどない」というさゆりさんのために、「これからは私の家でランチをしよう」と提案。「お酒が飲みたい」というさゆりさんの要望に、少々驚いたものの、「私のうちでくらい楽しく過ごしてほしい……」と、普段飲まないお酒を用意することにしました。
翌週、かなこさんはさゆりさんを家に招くため、準備万端でリトミックの日を迎えました。しかし教室に入ると、ブランドもののバッグを見せびらかしながら「姑にプレゼントしてもらったの♡ 会社を何個も経営していて、しょっちゅうプレゼントをくれるんだよね〜」と自慢げに話す、さゆりさんの姿が……。
「えっ、大地主なんじゃないの? なんか……おかしくない?」先週、カフェで聞いた話とつじつまが合わず、不信感を抱いたかなこさん。
レッスンが終わり、さゆりさんと家に向かう途中、思い切って「お義母さんと仲良くできてるの? 義実家は会社経営してるって言ってたけど、こないだ大地主だって言ってなかった……?」とさゆりさんに尋ねます。「義実家は会社も経営してるし、大地主。プレゼントは、私を手なずけて娘を奪う魂胆だよ」と説明するさゆりさん。
かなこさんは、「私は人を疑って、なんて情けないんだろう……。恥ずかしい……」とひどく落ち込んでしまいました。
「気にしなくていいよ」と笑顔を見せるさゆりさん。かなこさん宅に着いて早々にお酒をねだり、勢いよく飲み始めると……。
いつも素敵なママ友…!?
「プハーーー! うまーーー! ねぇ! おつまみある?」