「既読つかねぇ…」帰宅したら誰もいない…妻に連絡するとまさかの!?<99%離婚>
主人公の彩さんは妊娠を機に仕事を辞めて専業主婦になり、娘の柚と大手商社に勤める高学歴エリートサラリーマンの夫の翔と3人で暮らしていました。幸せな家庭を築こうと頑張っていた彩さんでしたが、翔がモラハラ体質だということに気付き、柚のために翔と離れて暮らすことを決意。彩さんの気持ちが離れていることに気づいていない翔は、自分の人生はうまくいっていると思い込んでいました。十分なお金を稼ぎ、家族を支えているという自負がある翔。周りの人を見下し、自分だけは人生の競争に勝っていると思っていたのです。
大きなビルの会社に勤務する高収入の翔は、受付嬢に挨拶をされてセキュリティを通過するときが勝ち組を感じられて気持ちの良い瞬間でした。自分より下だと思っている下請けには高圧的な態度をとる一方、自分を頼ってくるかわいい後輩は面倒を見て良き先輩として接していました。そしてある日、仕事に心血を注ぐ翔は、大事なプレゼンに挑みますが……!?
妻が子どもを連れて家出。そのとき夫は…
大事なプロジェクトのプレゼンを無事に成功させた翔。「俺はやれる、もっともっと昇進してみせる」。プレゼンがうまくいって満足した翔が帰宅すると……家の中は真っ暗。翔が帰る前に彩さんが寝るなんて、いつもならあり得ません。しかし、暗い廊下を歩いてリビングに辿り着いても……誰もいません。
「おい、どういうことだ?」と、彩さんにメッセージを送信する翔。
返事が来ないので何度も電話をかけましたが……これも応答なし。電話も出ず、メッセージを読まない彩さんにイライラして、翔は思わず「くそ、ふざけるなよ!」と言いながらスマホをソファーに叩きつけました。
落ち着いて状況を整理しよう部屋をウロウロしていると……スマホの着信音が鳴りました。
「柚は元気にしています。しばらく会いません」
彩さんからは翔が予想もしていなかった返事が届いていました。状況を理解できない翔が彩さんに説明を求めても、再び未読スルー。何を送ってもまったく既読がつかず、イライラする翔なのでした。
ついに子どもを連れて家を出た彩さん。翔にとっては、突然のことで状況を整理できず、理解が追いつかないようです。