期待した展開にならず内心落胆するパパ。帰り道思ったことは?<お金じゃないけどお金なんじゃない?>
今回は、かいさんちの体験談です。まだ独身のころ、ある日、高校時代の親友から出産報告を受けたかいさんち。親友の出産報告ということで、自分事のようにうれしく温かい気持ちになったかいさんちは、お祝いの場を設けることに。「出産祝いとして、いくら包もむべきかなのか」と悩んだものの、親友という特別な関係ということもあり、奮発して6万円のお祝い金を渡しました。それから時は流れ、いつしかかいさんちも結婚して家族を持つように……。さらに、出産や住宅の購入などの節目を迎える度に、たくさんの人たちからお祝いをいただき、祝福されたのでした。
そんなある日、ふと高校時代の親友から、まだお祝いをもらえていないことに気付いたかいさんち。(俺も結婚・出産とかがあったわけだから、お祝いを贈る機会はあったはず……)そう思い、若干お祝いのことでモヤモヤしていたものの、親友とはSNS上でやり取りが続いていました。
すると、連休に地元に帰るタイミングで親友と久しぶりに会うことに。(もしかしたら、このタイミングでお祝いをしてくれるかも……)そんな淡い期待を持ちながら親友と再会するのですが、期待した展開にはならず……。心のモヤモヤは残ったたままになってしまって……?
親友との久しぶりの再会で感じたことは…
心のモヤモヤを晴らしたくて会いに行きましたが、
余計にモヤモヤする結果となってしまいました。
自宅までの帰路、学生時代に遊んだ事や笑い合った事、
いろんな思い出が蘇り、その度に
「なんで?、俺の考えが変なの?おかしいのかな?」と
自問自答を繰り返していました。
◇◇◇
親友に会った帰り道、運転しながら物思いにふけるかいさんち。親友の家族と過ごす時間は和気あいあいとした時間だったものの、お祝いを完全にスルーされたことで、どこか寂しさが残ってしまっているのが伝わってきますね。親友の真意は分かりませんが、もしお祝いのことを完全に忘れられていたとしたなら、それはそれでショックですよね。かいさんちは彼の存在を大事な親友だと思っていたからこそどんな形であれ、たとえ月日が経過していたとしても、彼自身にお祝いをしてほしかったのではないでしょうか。
著者:マンガ家・イラストレーター かいさんち