妻の彩(30)は、夫・将生(33)との間にやっとの思いでわが子を授かり、幸せな妊娠生活を送っていました。子どもが生まれると、彩は慣れない育児に追われ、将生は家族のためにと仕事に奔走。その結果、夫婦間に溝ができ始め、ある晩、彩は「あんなにやさしかった夫が私に触らなくなった」と、ひとりやるせない気持ちでいました。育児や家事に疲れ果て、夫からは「お疲れさま」のひと言もなく、孤独を感じていた彩。気分転換に出かけた子育て支援センターで、子ども同士の月齢が近いママ・悠亜と美咲に出会いました。
それぞれ夫に対するわだかまりを話し合い、意気投合した3人。しかし、本音をさらけだすことはできずにいました。
彩は「夫とのセックスレス」、悠亜は「夫の激務によるワンオペ育児」、美咲は「出産を機にキャリアを諦めたこと」。
夫と話し合うこともできず、それぞれが孤独感を持って生活している中、彩は……。
ついに、夫と話し合い…!?
夫・将生とのセックスレスに悩み、気持ちが晴れない彩。将生に「なんでずっと話さないの?」と尋ねられましたが、黙り込んでしまいます。
「言ってくれないとわからないよ」と詰め寄る将生にしびれを切らした彩は、「じゃあさ……」と切り出しました。
「なんで私のこと触らなくなったの……? 子どもが生まれてから1回も」
彩の問いかけに、動揺する将生。しばらく沈黙したあと、「出産に立ち会って怖くなった……」と話しました。
「なんか、もう傷は大丈夫なのかなとか考えちゃって……」
「もう大丈夫だよ! 私はしたいよ!」
正直な気持ちを伝えた彩は、「将生は……したくないの?」と思い切って尋ねました。
「……ごめん」
気まずそうに答えた将生に、彩は「もういい」とその場から去るのでした。
セックスレスについて話し合うことになったふたり。