2週間に1度、図書館に本を借りに行くことを楽しみにしている年長の次男と2歳の長女。駐車場から図書館に行くまでは、駐車場を出てすぐにある道路を横断しなくてはいけません。長女を抱っこして車の鍵を閉めていると、次男がひとりで走り出そうとしました。あわてて次男の腕をつかんだ私と、早く図書館に行きたい次男が揉めているとパトカーが目の前に停まったのです……。
暴れる次男の前に停まった車は
「ママ、手をはなして!」と言う次男に「ひとりで走って行くつもりなら絶対にだめ!」と言い返す私。暴れる次男の腕をつかみながら「次男の気持ちが落ち着くまで車の中にいようかな」と私が思ったそのとき、偶然通りかかったパトカーが駐車場に入ってきて、私たちの前に停まりました。
パトカーから顔を出したのは、男性の警察官。ただならぬ雰囲気の次男と私を見て声をかけてくれたようです。
私が状況を説明すると「お母さんとしっかり手をつないで、一緒に渡ろうね」と、次男にやさしく注意する警察官。
「ごめんなさい」と下を向いて言った次男に、警察官は「ごめんなさいが言えてえらいね」と言い、私にも「お母さんも、お気をつけて」と会釈し、その場を去りました。私に抱っこされたままの長女も「手をつなぐ」とつぶやいていたので、一連の流れを見て自分なりに理解したようです。
図書館では、交通安全に関する絵本と、警察官が登場する絵本を借りてきました。「ビックリしたけど、かっこよかった」と目を輝かせながら熱心に絵本を読む次男。小学生になるまでに交通ルールをしっかり学ぶきっかけになったようです。
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イラスト/海乃けだま
著者:安藤 はるか
「ごめんなさい…ごめんなさい⋯」怒り爆発した私に謝り続ける息子。思わぬ事実を知って後悔する結果に