「人付き合い」について知りたいことや今話題の「人付き合い」についての記事をチェック! (1/17)
みんな、僕の話を聞いてくれない……?Upload By かなしろにゃんこ。発達障害がある息子のリュウ太は、保育園でも小学校でも人付き合いがうまくいかず、人間関係で悩んできました。学童期には、周りと衝突してケンカになってしまうこともしばしば……。自分の好きな話ではなく、みんなに合わせた話をしたほうがいいの?Upload By かなしろにゃんこ。リュウ太は、小さい頃から電車や車が好きで、自分の好きな話題ではペラペラおしゃべり上手でした。しかし、自分の好きな話題ばかりしていたら、話が終わっていないのに「その話もういい」と目の前の人が離れていくのです。小学4年生のときに「あれ?みんなオレの話を聞いてくれないな」ということに気がついたそうです。話題を周りに合わせたのに、失敗?Upload By かなしろにゃんこ。その気づきから、リュウ太は「みんなに合わせた会話をしたほうがいいのかも?」とチャレンジし始めました。その頃特撮ヒーローアニメが好きな子たちと仲が良かったので、普段は自分の好きな電車や車の話しかしなかったリュウ太ですが、特撮ヒーローの話をしてみました。すると「見てないくせに噓ついて話を合わせてくるなよ!」と言われてしまいました。リュウ太は、毎週その特撮ヒーローアニメを見ていたので「見てるよ」と言い返しましたが、相手は納得してくれませんでした。Upload By かなしろにゃんこ。そのときリュウ太は「せっかく話を合わせたのに……」とイヤな気持ちになったそうですが、しばらく経ってから「何で相手が納得しなかったのか」を考えてみたそうです。そのとき、これまで電車か車の話しかしてこなかった人が突然、特撮ヒーローアニメの話をすると「急にどうした??」と不信がられるのかもしれないと思ったそうです。小学生時代の教訓を経て、中学生になったリュウ太は……Upload By かなしろにゃんこ。中学生になるとリュウ太は、小学生のときから仲が良い友逹の影響で深夜に放送しているアニメや海外ゲームを知り、「おもしろいものがあるんだな」とポップカルチャーにはまっていきました。そのときに「友逹の趣味に合わせて会話をしてみると発見がある!」と気がつき、また無理に相手の話に乗っかるのではなく、友逹が好きな話題に少しずつ合わせているといろいろ教えてもらえることにも気がついていきました。リュウ太は「小学生のとき自分の趣味を周りから『変なの』とか言われてイヤな思いをしたことがあるけど、オレは人の趣味は絶対に悪く言わないようにしている」とも私に教えてくれました。Upload By かなしろにゃんこ。リュウ太は、友逹と付き合う上で3つのルールをこう決めていたそうです。「友達の趣味を悪く言わない」「友逹の趣味にのっかって自分も好きになれるものを探す」「友逹の趣味で分からないものは質問してみる」この3つを気をつけて守っていたら、中学校に入学して数ヶ月でリュウ太には友達が増えていったそうです。学校の帰りに仲良しグループの5人で一緒に下校して、わが家に来てはゲームをして帰っていくようになりました。この人付き合いの『自分ルール』を息子が私に教えてくれたのは中学2年生の時でした。学童期にいじめられたり、嫌がらせを受けたりしてきたリュウ太でしたが、人嫌いにならずに周りと積極的に関わっていこうという変化が生まれたのだとうれしかったことを覚えています。人付き合いのコツはさまざまあると思いますが、この3つだけなら簡単にできそうだなと思いました。Upload By かなしろにゃんこ。現在成人したリュウ太は、年齢を越えて多くの人と交流していけるようになりました。そして、「人の趣味を悪く言わない、このことは自分の信念としていて、相手の趣味の話をするというのは相手へのリスペクトの意志表示になるから仲良くなりやすいんだよ」と教えてもらいました。中学生の時にここまで考えていたとは思いませんが、学童期に散々失敗して導き出したリュウ太なりの答えだったのだなと母は思いました。執筆/かなしろにゃんこ。(監修:室伏先生より)にゃんこさん、リュウ太さんの友達付き合いのコツ、3つのルールについて共有してくださり、ありがとうございました。リュウ太さん、悲しい気持ち、悔しい気持ちになったこともたくさん経験されたことと思いますが、試行錯誤される中でお友達との関わり方を学んでいかれたのですね!今後の人生でもとても大切なルール、教訓は、リュウ太さんの貴重な財産ですね。どんな人付き合いが向いているかは、人によりまちまちです。同じような特性をお持ちでも、リュウ太さんのように付き合い方のコツをつかんで友達付き合いを深めることを楽しむ方もいれば、最低限のコミュニケーションにとどめてストレスがかからないように上手にコントロールしている方もいます。お子さんの友達付き合いの難しさに直面され、不安なお気持ちを抱えられている親御さんもいらっしゃると思います。お子さんにとって苦く、つらいご経験もあると思います。それらのご経験も、お子さんの成長に繋がることを信じながら、私も一緒にサポートしていけたらと思っています。前のコラムはこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2024年08月03日数カ月前に娘を出産したので、ベビーイベントに積極的に参加している私。ある日、イベントで出会ったママさんの図々しさに驚愕してしまいました……。 試供品を欲しがるママさん1月に女の子を出産し、最近はベビーイベントに積極的に参加しています。ある日、試供品のプレゼント付きの育児教室に参加しました。参加者にはLサイズのおむつ数枚とベビー用の肌ケア用品、オーガニックの砂糖がプレゼントされました。 帰り道、同じイベントに参加していたママさんから声をかけられました。そのママさんは0歳児の男の子ママです。最初はママ友がいないから仲良くなってほしいと言われ、いろいろと楽しくおしゃべりをしていました。 するとそのママさんは途中から「男の子育児は大変なの!」と一方的に話をし始めたのです。私は疲れてしまい、適当に切り上げて帰ろうとしたところ、「私の子は大きい男の子だから、Lサイズのおむつは入るけどあなたのところはまだ早いでしょう?よかったら荷物になるしもらうよー!」と試供品のおむつを渡すよう言われました。 さらに「うちは男の子だから食費もかさむし……砂糖ももらえるとうれしい!」と言われあまりの図々しさに驚愕しました。なんだかマンガにでてきそうな人が本当にいるんだなと感じました。 「うちの娘は乾燥肌で肌ケア用品はたっぷり使用したいので、肌ケア用品もらえますか?」と笑って言ったらママさんがびっくりして帰っていきました。私はおむつも砂糖も試してみたかったのでひとまずよかったです。 ママになって今まで出会わなかった人たちとの新しい出会いがあり、世の中いろんな人がいるなと感じています。いろいろな人がいますが、自分がされて気になったことはしないように気を付けつつ、気の合う方や刺激をくれる方もいるので、これからもイベントなどに参加して出会いを広げていきたいなと思います。 著者:白川もも
2024年06月30日私は1歳半の娘がいる30代のママです。先日、新しくできたショッピングモールで娘とショッピングを楽しんでいると、店員さんが話しかけてきました。その店員さんとの会話でこんな思いをすることになるとは……。もしかして、勘違いされている…!?娘はベビーカーに乗っていて、ご機嫌。私もニューオープンのお店のため、とてもワクワクした気持ちで、買い物を楽しんでいました。途中で少し疲れたので、通路にあるソファに座り、娘とおしゃべりをしながらお茶を飲んでいると、近くのお店にいた50代くらいの女性の店員さんが話しかけてきました。「赤ちゃんかわいいですね! ここはお孫さんを連れていらっしゃるお客様も多いんですよ。私もよく孫と出かけます〜」と言われ、私は「そうなんですね」と返事をしたあと、“どうして急に孫の話をされたのかな”と思っていると……。 店員さんは、「おばあちゃんは幸せですね、お孫さんと一緒で」と言ったのです。そこで私は、私自身が娘のおばあちゃんと間違われていることに気づきました。ショックを受けて返事に困っている私の様子を見て、「あ……おばあちゃん……ではない? あ、ほら、最近は若いおばあちゃんもいますから……」と店員さんも明らかに慌てている様子。 私は、「この子は娘なんです」と努めて明るく答えましたが、ショックを隠しきれず、その場をすぐに離れました。 店員さんに悪気がないことはわかっています。しかし、おばあちゃんに間違われたことはショックでした。また、私も初対面の方と話すときは、思い込みで話すことがないよう気をつけようと思った出来事でした。 イラスト/うちここ著者:海原えめ
2024年06月30日息子が小学生になったころ、義実家を訪問しました。義母は夫を溺愛しているのは分かっていたのですが、まさか自分の孫に私の悪口を言うとは思ってもみませんでした――。 ありえない義母の発言義母は息子である夫を溺愛しています。子離れができてないという表現がピッタリだと私は思っています。息子が小学生になったばかりの頃、義実家に連れて行った時のことです。 息子に向かって義母がとんでもないことを伝えました。 「お父さんのかわりはいないけど、お母さんの代わりはいくらでもいるから、お母さんはいなくなっても全然大丈夫だからね。あなたのお母さんは今は仕事もしていなくて役立たず、という状態なのよ」 私は驚きと怒りで言葉が出ませんでした。 子どもに向かってそんなことを言って、なんのメリットがあるのでしょう。腹も立つしこんな義母とは縁を切りたいと心底思いました。 するとそれを聞いた息子が「お母さんは役立たずではないよ。毎日おいしいごはんを作ってくれて、お世話をしてくれて、どんなときも守ってくれる。でもお父さんは都合が悪いとすぐ怒鳴るからお母さんがいないと絶対ダメなんだ」と言ってくれました。 義母はバツが悪そうにして黙って部屋を出ていってしまいました。私は息子の言葉を聞いて、息子がわかってくれているのだから、義母の言葉なんて気にすることないと思えるように。今では義母が何を言ってきても動じないようになりました。息子にとても感謝しています。 著者:さくら
2024年06月30日子どもができずに悩む妊不妊治療中だった私に、あるとき、身近なところから魔の手が伸びてきました。以前に勤めていた職場でのトラブル体験談です。職場が徐々に不穏な空気にかつて私が働いていた会社の社長は、私の親と同世代。厳しいときもありましたが、基本的にはとてもやさしく信頼できる人です。非常に忙しい仕事でしたが、雰囲気の良い職場でした。ところがあるときから、会社にこれまでと違う問い合わせの電話が増え始めたのです。 顧問先から「おたくの社長、最近どうしたの?」と言われることが多くなり、話を聞いてみると、怪しげなサプリの勧誘を受けたとのこと。「何とかしてよ」という顧問先からの苦情。私たち従業員は勧誘の場面を見ておらず、どうしたらいいのか困ってしまいました。 ついに私にも勧誘の手が!?そしてついに、社長が従業員を1人ずつ呼び出し、勧誘が始まったのです。「会員になるとお得」「勧誘して会員を増やすとさらにお得」など、不審な点だらけです。 私が長年不妊治療をしていることを知っていた社長は、「不妊にも良いらしいよ」と勧めてきました。「本当に良いサプリなんだ」と、本人は良いものを勧めているつもりだからこそ、断りづらかったです。 勇気を出して危機回避!すると…結局、私の夫が医療関係者だと社長も知っていたので、「夫がそのサプリは必要ないと言っています」と断るとしぶしぶ納得してくれました。その後、私は不妊治療に専念するため退社。会社を辞めたのち、すぐに妊娠しました。 栄養の問題ではなく、激務によるストレスが不妊の原因だったのかもしれません。そしてしばらくして、社長に勧められたサプリの会社が特定商取引法違反で業務停止になったとニュースで知りました。やはり問題がある会社だったようです。 社長から直接の勧誘は断りにくく、非常に困惑しました。でも、勇気を出して断ってよかったなとしみじみ思った出来事でした。 イラスト/うちここ著者:中越 美織
2024年06月29日子どもが誕生してから、それまでまったく家のことにはノータッチで亭主関白態勢だった夫に、なんとか家事育児を分配しようと四苦八苦してきた私。そんな中、夫育て中に帰省した私の実家で、実母が夫にかけた言葉に絶句してしまいました……。 昭和の良き母私の母は昭和後期〜平成前期に現役で子育て真っ最中だった世代。当時、母親はフルタイムで仕事をしていましたが、父親は普段ほとんど家事・育児に参加していない家庭で私は育ちました。 他に借りられる手もなく、今思うと本当に母親は大変だったろうと思いますが、母は当たり前のことだと思っている様子。今も帰省するたびに母が持っている「お父さんは敬うべき人」という亭主関白思想を色濃く感じます。 母から出た発言に撃沈一方で子どもの出産後からは、亭主関白思想を毛嫌いするようになった私。夫以外に身近に手を貸してもらえる手段がなく、夫に動いてもらわねば家庭を回していけません。少しでも夫に家事をしてもらうように試行錯誤していました。 そんな中、私の実家に家族で帰り、夫がいつものように自分が食べた朝食の食器を片付けているときでした。母がその様子を目撃し、衝撃の一言を放ったのです。 「○○さん(夫の名前)あなたにそんなことさせちゃってごめんなさい。座ってていいのよ」と。 そんなことは妻がやるべきで夫がやることではないという母の思想を伝える言葉でした。何度言っても腰が重い夫が、やっと自分の食器は自分で片付けてくれるようになってきた矢先だというのに、私の努力ややり方を覆されたように感じました。 また、義実家も亭主関白色が強く、同じように世代の違いによる考え方の相違を感じ、両家への帰省のたびにモヤモヤします。しかし今は令和。母たちの苦労を理解することも必要だと思いますが、令和のやり方で現代の家族の形を作り、子どもにも伝えていくことが後続の世代のためにも大切だと私は思います。どうにか夫を令和のお父さんにするべく今も日々奮闘中です。 著者:澤崎 凪
2024年06月29日子どもが生後半年ごろ、義実家に行ったときのことです。子どもが泣き出してしまったので、「母乳をあげてきますね」と言って席を立つと義母に止められて……? 義父の前で?「あらあら、隣の部屋に行くことないじゃない、ここでやっていいのよ?」と義母。しかし、その部屋には義父もいるのです。 思わず、私は敬語も忘れて「は?」と言ってしまいました。慌てて「いや……隣の部屋に行きますので!」と言い直しましたが、「神経質ねぇ」と言わんばかりの反応。 最終的には、義母は面倒くさそうに「じゃあ、隣の部屋を少し片づけてくるから待ってて」と言いました。どうやら片付けるのが面倒だった様子。人前での授乳を嫌がる私が悪いみたいで、とても悲しくなりました。 義母が子育てをしているとき、義父の家族がいるところで授乳をしていたそうです。年代によって経験や考えが違うので、今後も何かとすり合わせが必要なことが出てくるのかなと感じた出来事でした。なるべく事前に話し合って、トラブルを避けられるよう気を付けようと思います。自分にもいつか孫ができたら、自分の子育て方法を押し付けないよう、今回感じたこと覚えておこうと思います。 イラスト/ぽん子著者:田中さきこ
2024年06月29日友だち親子家族と買い物をしたときのことです。価値観の違いを目の当たりにしてしまい、親の非常識さに衝撃を受けました。今後は一緒に出かけるのはやめようと思った出来事です……。「売り物食べてるよ!」声の先には?わが家の6歳・4歳男子と、兄弟共に同い年である私の幼馴染の友だち親子と買い物をしていると、後ろから女性が「ちょっとこの子!売り物食べているよ!」と怒鳴る声が聞こえました。わが子たちは前にいたので何事かなと振り向くと、友だちの下の子が売り物のフルーツを食べていました。 友だちは少し離れたところにいて「あーほっといてください!」と言うだけ。驚いていると店員さんがきて、買い取りをお願いしたので友だちはしぶしぶ買いとりました。 翌日翌日、たまたまスーパーで会い一緒に買い物をすることに。友だちがどんどん進んでいく中ゆっくり見ていた私が振り向くと、友だちの下の子がフルーツへ指を突っ込んでいます! そのことを友だちへ伝えたけれど、なんとフルーツは放置。わが家で買うことにしました。友だちは私が買い取ったのをみても、なにも気にしていない様子でした。 子どもに注意すると…指を挿したフルーツをカゴに入れて買い物を続けていると、前には友だち親子が。友だちの子どもを見ていると、お肉コーナーの端から進行方向へ向かい、お肉のパックを触っていました。 さすがに子どもへ注意したけれど、友だちは知らん顔。二度と一緒に買い物は行きたくないと思うと同時に、わが子は絶対にそうならないようにしようと思いました。 わが家では小さなころから「買わない物は触らない」と教えています。もし生ものを触ったら今回と同じように買うと思います。子どもであれ大人であれ、当たり前と思っていたことが家庭ごとに違うということを痛感しました。各家庭でルールは異なるけれど、社会のルールは守れるように子どもを育てないといけないなと実感した出来事でした。イラスト/まげよ著者:鶴川 こだま
2024年06月28日子どもと公園に行くと、いつもひとりで遊んでいる年少ぐらいの男の子。ある日、男の子の行動に危険を感じたため、私は思いきって注意したのです。すると、まさかの展開になってしまい――!? いつもひとりでいる男の子私が2歳の息子とよく行く公園には、年少くらいの男の子がひとりで遊びに来ます。その子は息子のほうをちらちらと見ながら、遊んでいました。 いわゆる「放置子」というものなのかな?と一瞬思いましたが、どこかで、少し離れたところできっと保護者が見ているんだろうという思いがあった私は、息子と遊ぶことに集中しました。 男の子に注意すると…!?砂場遊びも飽きた息子は、滑り台へ移動して滑ろうとしました。すると、男の子が片手にバイクのおもちゃを持ちながら、滑り台を逆走したのです。「上から滑ってくるから危ないよ。止めようね」と言うと、男の子は立ち去りました。 私が安心して息子が滑り台を滑るのを見ていたら、また男の子がやってきて逆走をし始めました。次は感情を込めながら低い声で、「止めなさい」と注意したところ、男の子は「ぼく、○んでもいいの?ねえ、いいの!?」と10回くらい大声で私に言ってきます。 私は男の子の言葉に驚きながらも、こちらが言い返してもヒートアップするだけだと思い、悩んだ結果、その後はあえて男の子を無視することにしました。こちらが無視すると、男の子は声を掛けてくることはありませんでした。 強い言葉で気を引きたかったんだなと、今になったら男の子の気持ちもわかります。そのときは息子になにかあっても怖いのでヒートアップしないようにと無視するのが精一杯だったのです。 数日経つと、男の子は公園に来ることはなくなりました。振り返ると、私の口調が強く、注意の仕方が良くなかったかな?と少し反省しています。保護者が近くにいればよかったのですが、近くに見当たらないとき、どのように対処するのが正解なのか悩ましいと感じた出来事でした。自治体の子育てセンターに行く機会があったら相談してみようと思います。イラスト/まげよ著者:鈴木 ゆう監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年06月28日息子が5歳のころの話です。そのころは、夫の友人の奥さん・Aさんと家族ぐるみで交流がありました。Aさんは都会に住んでいて、流行に敏感なおしゃれレディという印象。お金持ちのようで、普段からわが家とは少し感覚が違うなぁと思っていたのですが……。人との感覚の違いある日、 Aさんがわが家に遊びに来てくれました。手土産も持ってきてくれたのですが、それは流行中の高級菓子で、ブランデー入り。手土産を用意してくれたことにはとても感謝しています。しかしAさんは「これね、今すごく流行ってるから絶対いいと思って。ねぇ、早く食べてみて」と5歳の息子にまですすめるのです……。パッケージがとても華やかで、食いしん坊の息子からしたら物珍しさも手伝って特別おいしそうに見えたのか、食べる気満々でした。 本当に言いづらかったものの、息子には「これね、お酒が入ってるの。息子はお酒を口に入れちゃダメなんだ、ごめんね」と伝えました。 息子は泣きそうな顔。 それを見てAさんは「こんなに食べたがってるのにダメなの? 少しだけならいいんじゃない? 食べてみてよ〜!」とまた息子にすすめます。まさかの発言に私はモヤッ……。そして、悲しい顔をしている息子の目の前で大人だけ食べるわけにもいかず、険悪な空気のままお別れとなりました。 そのあと夫にAさんからメッセージが送られてきたのですが、「すっごい厳しい奥さんなんだね。大変だと思うけど頑張って。つらかったらいつでもうち来てくれていいし、話だけでも聞くよ。うちはいつでも夫婦で大歓迎」という内容に夫婦揃ってびっくり。夫もさすがに返信できず、そのまま疎遠になりました。 感覚が違う人と付き合うのは大変だと実感。しかし、気まずくなったとしても、息子に悪影響がありそうなときははっきりと言うべきだと改めて思いました。今後も息子を守るために、しっかりしようと思った出来事です。 ◇ ◇ ◇ 「お酒入りのお菓子は子どもに食べさせてもいいの?」と疑問に思ったことのある親御さんは、多いのではないでしょうか。 お菓子に含まれているお酒の量や、アルコールが飛んでいるかなどは物によってさまざまですが、基本的には避けたほうがようでしょう。 もしお酒入りだと気づかずに食べさせてしまったという場合は、ひと口程度であれば水分をよく取らせて、様子を見てください。様子がおかしいと感じた場合は、受診しましょう。お菓子をあげる際は、よくパッケージを確認するようにしてくださいね。 作画/さくら著者:近藤 恵美子監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年06月28日友だちの家に遊びに行った小1の娘を迎えに行った際、驚愕の光景が待っていました。友だちと「美容院ごっこ」をしていた娘。「カットのマネ」という約束のはずが、肩まであった娘の前髪が眉毛の上までカットされていたのです。そしてママ友の言葉に私は唖然としてしまいました……。 肩まであったはずの娘の前髪は…!?小1の娘が、クラスの友だちの家に遊びに行ったときのお話です。お迎えの際、私の目に飛び込んできたのは変わり果てた娘の姿でした。七五三のために肩まで伸ばしていた前髪が、眉毛の上までガタガタにカットされていたのです。 ママ友の説明「七五三で日本髪を結う予定だから髪を伸ばしているんだ」ということは娘の友だちとママ友の間で何度か話題にしていました。子どもたちの話では、娘が「カットするマネならいいよ」と伝えたところ、友だちが「ちょっとだけ」と言いつつ、実際にカットしてしまったのだそうです。娘はうつむいていました。 その話を聞いたとき、娘が前髪を伸ばしていたことを知っていたにもかかわらず、「うちの子が美容師になりきって切っちゃったのよー」と平然と笑って話すママ友に唖然とした私。状況が飲み込めなかったためその場ではあまり話せず、帰宅後に電話して私のやるせない気持ちをママ友に伝えました。しかし、ママ友はあまり意に返さなかった様子だったため、私は憤りを感じました。 後日、旦那さんが…しかし数日後、両親と子どもの3人でわが家に来て改めて謝罪にしてくれたのです。実はあの晩、ママ友はこの事件のことを旦那さん、つまり娘の友だちの父親に話した際、旦那さんから態度を相当たしなめられたと後日談で知りました。旦那さんが娘のことを気遣い、理解してくれたことが救いでした。 ママ友の態度に唖然としたものの、後日謝罪にきてくれたことで和解でき、友だちとの付き合いも以前のように家を行き来する関係を築き直すことができています。娘は数日後、近所の本物の美容師にきれいに整えてもらいうれしそうにしていました。その姿をみてホッと胸を撫で下ろしました。イラスト/きりぷち著者:岩下カナコ
2024年06月28日同じマンションに、よく声を掛けてくる小学2年生の女の子がいます。4歳の娘が幼稚園から帰宅すると、「今日遊べるでしょ?」といつも強引に娘と遊ぼうとしてきて……? 初対面でまさかの要求夕方に私と4歳の娘が幼稚園から帰宅する姿を見つけると、女の子は「今日遊べる?」といつも声を掛けてきます。ある日、いつもの調子で女の子に誘われたので、マンションの庭で一緒に遊ぶことに。私はそばで見守っていましたが、夕ごはんの支度を始める17時になったので、「そろそろお家に帰ろうか」と言いました。すると、いつもは遊びをやめて家に帰る女の子が「嫌! まだ帰らないで!」と駄々をこね始めます。「また今度遊ぼうね」と言っても女の子は納得しない様子。「行っちゃ嫌!」と娘の腕にしがみつくので、娘も困っているようです。そこに偶然、「娘ちゃん、何してるの?」と、仕事から帰宅した女の子の母親が話しかけてきました。私はホッとして、初めて会う女の子の母親に事情を説明します。しかし、母親は女の子に家へ帰るよう促すこともせず、なんと「娘ちゃんはお友だちとまだ遊びたいの? だったらお家にお邪魔したら?」と提案してきました。慌てて「すみません、夕ごはんの用意がありますし、今日は無理です」と断りましたが、「夕ごはんの用意をしている間、家で子どもたちを遊ばせたらいいじゃない? ね? 私も助かるわ!」と、こちらの事情などお構いなしに笑顔でグイグイ迫ってきます。「このままでは、なし崩しに家に上がられてしまう……!」と焦った私は負けじと笑顔で「こちらの都合もありますから」と、話を打ち切るようにし娘を連れて帰宅しました。初対面にもかかわらず強引に子どもを預けようとする母親に、私は困惑。その後、母親に何か言われたのか、エントランスで会っても女の子が遊びに誘ってくることはなくなりました。 相手の都合を考え、マナーを守ることの大切さを考えさせられるきっかけとなった出来事です。 作画/Pappayappa著者:生田さなえ
2024年06月28日子ども園の友だちと大きな公園に行ったときのことです。SNS好きのママが投稿した内容に私は驚愕してしまいました……。 バルーンアートの記念写真ある日、公園へ行くと、バルーンアートパフォーマンスがおこなわれていたので子どもたちは1列目の特等席に座って見ることに。バルーンアートパフォーマーがチューリップや犬を作り、次々と子どもたちにプレゼント!後半になってもなかなかもらえなかった娘。しかし、パフォーマンスの最後になったとき、突然パフォーマーに「こっちへ来てもらえますか」と娘が誘導されました。 音楽とともにフィナーレにふさわしい大きいハートの中にかわいい世界中が知っているキャラクターを作ってもらいプレゼントされました。犬のバルーンをもらった娘の友だちが娘に「今だけハートの貸して」と言ったので交換して記念撮影。 ママ友の投稿した内容は…するとその子のママがSNSにその場で写真を投稿!それは良いのですが、私はストーリーズを見て呆れてしまいました。 そこには「最後にハートのバルーンをもらえました!一緒に遊んだ子どもたちの中で最後に選ばれました!」と、事実と異なることが書いてあったのです。投稿後、24時間でストーリーズは消えるので、親の心理として少しでもわが子の自慢をしたかったのでしょうか。 一緒に過ごした立場としては、事実と違う内容の投稿を見るのは、なんだか気分が良いものではありませんでした。私はSNSで娘の写真やエピソードを投稿したことはないのですが、SNSとは程よい距離感で付き合っていきたいなと反面教師にした出来事でした。イラスト/きりぷち著者:伊東理恵子
2024年06月27日5年前に新居を購入し、新生活が始まりました。ご近所付き合いに不安はありましたが、思いのほか仲良くなれました。しかし、5年たった今ではわが家は、ご近所さんの中で浮いている気がするのです……。 いい感じのご近所付き合い引っ越した新居の辺りには、わが家を含め4軒建ち並んでいます。いずれの家も子どもの年齢が近いこともあり、仲良くなることに時間はかかりませんでした。家を行き来したり、公園で一緒に遊んだりすることが増えていきました。 違和感を覚え始めるご近所付き合いは問題なく楽しく過ごせていたのですが、ある事件をきっかけにご近所さんへの違和感を覚え始めました。その事件は、わが家以外の3組の親子が他人の私有地で騒いで遊んでいたときのことです。 すぐに近隣住民から注意を受けましたが、ママたちに反省した様子はまったくありませんでした。結局月日がたつと、また私有地で遊ぶ始末……。注意されたにも関わらず、私有地で平気で子どもを遊ばせるご近所ママさんたちの行動に私は幻滅してしまいました。価値観が合わないご近所さんそれからもご近所ママさんたちの気になる言動は続きました。敷地からはみ出して堂々と車を駐車するAさん。平気で人の庭を使うBさん。「子どもが言うこと聞かないから」とわが家のおもちゃで勝手に遊ばせるCさん。完全に価値観が合わないとわかってからは、ご近所さんたちと関わる機会がグンと減りました。 それからは、わが家以外の3組で遊んでいるのを見かけることが多くなりました。今では4組の中でわが家は浮いた存在になりつつありますが、逆に居心地は良くなりました。はじめは、ご近所さんと仲良くなれてうれしかったのに、今はあいさつや必要なときだけ話す程度になりました。これからは、居心地よく過ごせる家族との時間を一番大切にしながら、ほどよい距離感でご近所さんともうまく関わっていきたいです。 著者:月島りつ
2024年06月26日長男が3歳のときの話です。当時勤めていた職場に、私より1つ年下のママさんがいました。そのママさんと出勤日がたまたま重なったある日、彼女は私に「うちの下の子、男の子なんですよ~」と話しかけてきたのです。 耳を疑った後輩の発言後輩は、2歳の女の子と1歳の男の子を育てていました。子育ての話がしたいのかな?と思って耳を傾けると、「先輩の息子さん、もう3歳なんでしょ?お下がりとかもらってあげますよ?」と言い出したのです。 私の感覚では、お下がりはあげる方から「うちの子のサイズアウトした洋服があるんだけど、もし必要だったらもらってくれない?」と打診するものだったのです。私の心が狭いのかもしれませんが、なんだか「もらってあげる」という言い方にモヤモヤしてしまいました。「ないよ」とも言えず、少しあげてしまった私は、自業自得なのですが、ますますモヤモヤしてしまいました。2人目を意識していることを伝えて断ってもよかったのかな……ともあとから思いましたが、そのときはまだどうなるかわからないし言えなかったのです。 後輩には悪気はなかったのかもしれません。しかし、言葉の使い方ひとつで印象が変わるものだと、学んだ出来事でした。 イラスト/きりぷち著者:きむらりんご
2024年06月26日義妹は独身の24歳。近所でひとり暮らしをしており、ペットの小型犬をよくうちに預けにきます。2歳の娘も喜ぶので受け入れていましたが、義妹はだんだん非常識な行動をするようになり……? ペットを預けに来る本当の理由…ある日、2歳の娘が愛犬と遊ぶ姿を見た義妹が「娘ちゃんも楽しそうだし、一晩お泊まりさせてもいいかな?」とニコニコ。私は1日だけなら……と受け入れました。たまに実家の愛犬を預かることもあるので、幸いトイレやお散歩セットの準備は整っています。しかし、義妹の愛犬は普段と違う場所で夜を過ごすことがストレスなのか、夜はよく吠え、ご近所に迷惑になってないか心配で、私は寝不足。夫は仕事が忙しく、相談にも乗ってくれません。翌朝、愛犬を迎えに来た義妹に「ワンちゃんのストレスにもなるから、お泊まりはやめたほうがいいかもね」とやんわり伝えました。 しかし数日後の朝、「今日から急な出張が入ったから愛犬を預かって!」と義妹が訪ねてきたのです。義妹の切羽詰まっている様子を見た私は断り切れず、預かることに……。娘も喜んでいるからいいか……と思いながらその日の夜に何気なくSNSをチェックしたのですが、そこにはなんと彼氏とお泊まりデートを楽しんでいるらしい義妹の投稿が! どうやら、彼氏と夜に遊びたいのに、愛犬を誰もいない家で放置することができなかったようです。嘘をついてペットをわが家に預けて遊びに行く義妹に腹が立ち「嘘をつくなら、もうワンちゃんは預かりません!」と電話できっぱり伝えました。さすがに義妹も「わかりました……」と反省した様子。気まずいのか、それ以来愛犬をわが家に連れてくることはなくなります。娘が義妹の愛犬と遊びたがったときは、夫と娘の2人で義妹の家に遊びに行くように。 もしもペットを預かってもらいたいならば、きちんと理由を伝えるのが礼儀です。このままだとわが家が便利なペットホテルだと思われていたかもしれません。義妹とはいえ、はっきりした態度で対応してよかったと感じた出来事です。 作画/ひのっしー著者:沢田 かほ
2024年06月25日妊娠初期のころの話です。安定期に入るまではどうなるかわからないので、他の人には伝えないようにしようと思い、私たち夫婦はお互いの両親に知らせるのみに留めていました。しかし、突然私の遠縁の親戚から妊娠祝いのプレゼントが届いたのです……。 高価な贈り物に困惑親戚から届いたお祝いのプレゼント。中身はハイブランドの銀製のスプーンでした。おそるおそる金額を調べてみると……なんと10万円超! とりあえず、私は両親に話を聞くことに。どうやら私の妊娠と初孫に舞い上がってしまった両親が、あちこちで話してしまったと言います……。両親には「これ以上言わないでね!」と釘を刺しました。 安定期に入っていないタイミングで、こんなに高価な贈り物をいただいてしまって、私たち夫婦はモヤモヤ。とはいえ送り返すわけにもいかないので、そのまま受け取りました。 舞い上がってしまった両親の気持ちもわからなくはないですが、妊娠中は何があるかわかりません。妊婦である私の気持ちを分かって欲しかったなと思うと同時に、私たち夫婦もまた、妊娠を伝えた時点でまだ他の人に言わないでと念押ししておくべきだったと反省。 その後、無事私は安定期に入りました。例のスプーンは金庫に閉まっています。使えるのは当分先になりそうですが、いつか生まれたわが子に渡したいなと思います。 イラスト/きりぷち著者:さり
2024年06月25日長男が2歳、次男が1歳のときの話です。次の日がお弁当ということもあり、保育園のお迎えの帰り道に息子たちを連れてスーパーへ寄りました。すると、とんでもないアクシデントが起こってしまったのです。それは私にとって恐怖の時間でした――。 突然泣き叫ぶ長男、そして…次男が「歩く」と言ってくれたので、長男をカートに乗せ、次男と手をつないでお買い物をしました。レジで会計後、次男に「離れちゃダメよ」と言って手を離し、私は袋詰め。 すると、突然長男が「ギャー!」と大声で泣き叫び始めました。脚を入れるスペースから無理やり出ようとしたのか、その部分に胴体が挟まっていたのです。 痛みで泣き叫ぶ長男を見て、私も気が動転してしまいました。長男を押したり引っ張ったりしたものの、いっこうに抜けません。まわりにいたお客さんが店員さんを呼んでくれて、数人で引っ張ると、ようやく長男はカートから抜けました。 手伝ってくれた方々にお礼を言って、ほっと息をついた私。しかし、一難去ってまた一難……。 今度は、次男がいなくなっていたのです! 慌てて名前を呼んで探し回ると、ほかのお客さんが次男を連れてきてくれました。落ち着いてから話を聞いたところ、泣き叫ぶ長男と集まってきた大人たちにびっくりして、その場を離れてしまったとのことでした。 長男が1歳、次男が0歳のときに離婚してシングルマザーになった私は、ずっと1人で子育てをしてきました。なんでも1人でするのが当たり前になっていて、いつのまにか周りに頼るのは恥ずかしいことだと思い込んでいたのかもしれません。今回見ず知らずの人までが気にかけて下さったことで、自分は1人じゃない、頼ってもいいのだと気付かされました。 これを機に自分の子育てや生活を見直し、困ったことがあったら保育園やママ友などに相談するようになりました。保育園の帰りに一緒にママ友親子と買い物に行くことも増え、とても助かっています。スーパーでの出来事は私にとってとても怖い体験でしたが、同時に見知らぬ人の温かさを知ることができました。助けてくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。 イラスト/きりぷち著者:山本なぎ監修者・著者:助産師 松田玲子医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
2024年06月25日私の親友の話です。親友は美容や健康やおしゃれに気をつかうタイプ。遠くに住んでいるため、半年に一度旅行を兼ねて会うようにしていました。ある年、待ち合わせ場所に現れた親友はなんとも言えない臭いを漂わせていたのです……。 ニオイの正体は…独特の臭いで少々不快に感じたものの、甘ったるさも感じていたため、はじめのうちは新作の香水かな?と思っていた私。そのときは夏だったこともあり、「きっと香水と汗が混じった臭いなんだろう」と自分を納得させました。 半年後――。 今度は冬に会うことにした私たち。今回は私の運転で出かけることになったのですが、また彼女から以前嗅いだ臭いがするのです。さりげなく窓を開けながら移動し、予約していたごはん屋さんに着くと、彼女はおもむろに口から何かを取り出しました。それは……ガムだったのです。 親友は味のなくなったガムを噛み続けていました。ほのかに残るガムのにおいと、彼女の唾液が混じり合って、あの何とも言えない独特の臭いを生み出していたのです。 親友とはいえ、さすがに「くさい」とは言えなかった私。それからも、親友からあの臭いがするときは、少し離れて話すようにしています。 口臭ケアのためにガムを噛み始めた、と前に言っていた親友。口臭ケアのためのものが、逆に口臭の原因になってしまうこともあるのかと驚きました。 口臭は自分では気づきづらいので、私は歯科の定期検診で相談するようにしています。自覚なく他人を不快にさせることがないように私自身、気を付けようと改めて思った出来事でした。 イラスト/海乃けだま著者:山本典子
2024年06月24日長男が10歳のころの話です。新学期の保護者会で、クラスの役員を決めることに。しかし、みんなやりたくない様子で、しばらく沈黙が続いていました。しびれを切らしたのか、ひとりのママさんが挙手をしました。そしてそのママさんの発言に保護者会の空気は緊張感に包まれたのです――。 挙手したママは…「私、あの人がいいと思いまーす!」とはっきり名指ししたそのママさん。名指しされたママさんの方は突然のことに驚いた様子で、「えっ!?ちょっと待って!私、物忘れも激しいし!老眼にもなりつつあるし!無理です!」と激しく断るのでした。 すると、名指ししたママさんが別の人を指さし、「じゃあこの人がいいと思いまーす!」とまた言ったのです。次に名指しされたママさんは「私……体調がすぐれないこと多いから……」と困惑気味に拒否。 その恐ろしい名指しはしばらく続いたのでした……。 結局、しぶしぶながらもひとりのママさんが保護者代表を引き受けてくれることに。それまでのなんとも言えない嫌な緊張感と、顔色を伺いあうようなあの空気感、今でも思い出すだけで鳥肌が立ちます。 自分が引き受けたくないからといって、他人に押しつけるのはよくないなぁ、と思いました。ほかの保護者も思うところがあったのか、その後の保護者代表を決めるクラス会では立候補がいないときはくじ引きが導入されるようになりました。 イラスト/海乃けだま著者:加藤尚子
2024年06月24日次男の1歳の誕生日にプレゼントをくれた友人。私はうれしくて、その場で包みを開けました。すると、友人が思いもよらないことを言い出し……。 失礼だと思わないのかな?息子へのプレゼントは洋服でした。星がちりばめられたデザインのトップスや、スウェット地のセットアップなどが色違いで10枚ほど入っていました。正直、私の好みではありませんでしたが、「ありがとう。うれしい!」と伝えました。 すると、友人から「これ実はもらい物なんだけど、柄がいまいちだから私はこの服着せたくないなと思って。ちょうど誕生日だからあげようと思ったんだ。気に入ってくれて良かった」と言われました。 友だち同士とはいえ、もらい物をラッピングして誕生日プレゼントにすることもあまり理解できなかったのですが、自分の好きじゃない服をプレゼントしようと思う考えも不思議で、不快な気持ちになりました。 その後、プレゼントしてくれた友人宅を訪ねた際にもらった洋服を着せて行きました。友人からは「似合うね。良かった。私はちょっとこの柄着せるのは抵抗あるからさ」と言われ……。「抵抗がある」と言ってる柄の服を「似合う」と言われたことに、複雑な気持ちになりました。 ◇ ◇ ◇ 口は災いの元。自分の発言で相手がどう思うかを考えることも大切ですよね。親しい仲であっても、言動には気をつけたいですね。 イラスト/森田家著者:福山 薫
2024年06月24日うちの子が3歳ごろのことです。ママ友とその子どもと一緒にお出かけすることになりました。目的地が少し遠かったので、私が車を出すことにしたのですが……? ママ友親子が降りた後…ママ友と子どもを降ろし、私も自宅に帰宅。娘を降ろそうと後部座席のドアを開けました。すると驚いたことに、座席シートにも、足元にも、すごい量のお菓子が散乱していたのです!私は思わず悲鳴を上げました。 車の後部座席に乗り込んだママ友と子どもは、断りもなくクッキーなどのお菓子を食べていたのは、私も気付いていました。その時点で嫌だなとは思っていたのですが、まさか散らかしていたとは、そしてそのまま帰ってしまうとは思ってもみませんでした。 しかも、わざとでは?と思うくらい、クッキーやスナック菓子の大きな破片がいくつも残っていました。半泣きで掃除したことは、今でも忘れられません。 自分が人の車に乗るときにはボロボロこぼれるようなお菓子は食べないし、万が一子どもが汚したら綺麗にします。それは人の車に乗る以上、マナーだと思っているのですが、ママ友は違うようです。その後も何度か一緒にお出かけする機会がありましたが、電車移動にしたり、ときには「その日は病院だから」などと何かと理由をつけて断ったりしていました。 子どもを通じて知り合ったママ友。深いところまでお互いを知っているわけではないので、今後もこのように考え方の違いを感じる場面があるのかもしれません。上手にお付き合いしていくのはなかなか難しいなと感じた出来事でした。適度な距離をとって、少しでもストレスのないお付き合いができればと思っています。 イラスト/きりぷち著者:田中さき
2024年06月23日長女が産まれたときの話です。産院に入院中、私と娘に会いに義母が面会に来てくれました。そのことはありがたかったのですが……。予想もしなかった義母の発言に、夫婦で凍り付いた体験です……。 義母のトンデモ発言義母はバッグの中から1枚の紙を取り出しました。そして、「娘の名前を考えたの」と言って3つの候補を見せてきたのです。夫婦ですでにほぼ決めていた名前がありましたが、義母はこの3つの中から決めなさいと言わんばかりの圧をかけてきて、私はとても驚きました。 退院後、義父母に夫婦で決めた名前を伝えると、義母はとても不機嫌に。義母が考えた候補の名前ではなかったことがお気に召さなかったのです。 名前は娘への最初の贈り物だと考えていた私たち夫婦。悩みに悩んで決めた名前でした。この子が幸せになれるように、健やかに育ちますように、などさまざまな願いを詰めこんで、名前を決めたのです。 とはいえ、義母の気持ちも無下にはできないと思い、「最後までお義母さんがすすめてくれた名前と悩んだんですよ~」と伝えました。すると、ようやく義母は機嫌を直し、「もし次の子が生まれる時は私に決めさせてね!」と言っていました。 もし次の子を授かれたとしても、子どもの名前は夫婦で決めると思います。ただし、夫と話して、義母との関係にひびを入れないよう今の時点ではこのことは伝える必要はないという判断に。時がきたら、次は義母が暴走してしまう前に夫から釘をさす予定です。夫と話し合いながら、義母とは良好な関係を築けたらと思っています。 イラスト/まげよ著者:佐々木はな
2024年06月22日娘が2歳になったばかりころの話です。お昼前に、近所のファミレスに娘を連れていきました。娘ははじめてのファミレスで、ニコニコしながらもなんだかそわそわ。自分にはランチを、娘にはアイスを頼んで待っていたのですが、娘が突然店内を走り回り始めました。慌てて止めましたが、泣きわめく娘。私は周囲の視線を感じてどうにかしなくてはと焦っていました。すると少し強めの口調で見知らぬ女性に声をかけられたのです――。 見知らぬ女性の言葉娘を必死に追いかけ、なんとか捕まえた私。娘は席に戻るのを嫌がり、床に寝そべって泣き喚き始めました。 すでに周囲の目が気になっていた私。「もうすぐアイス来るからね~」などと言いながら娘を抱きかかえてなだめすかしていました。 すると、60代くらいの女性がつかつかとこちらへ近づいてきたのです……! その女性は少しきつめの口調で「この子、おいくつ?」と娘の年齢を聞いてきました。怒られる……と思い、「に、2歳です……」と震えながらも声を絞り出した私。 すると、女性は目尻を下げ、「5歳くらいには落ち着きますよ。今が大変な時期よね、うちの娘も、孫もそうだったからわかるわぁ。うるさいなんて思わないから、安心してね」と言ってくださったのです。 女性との話が終わるころに、娘のアイスが運ばれてきました。娘は泣いておなかが空いたのか、その後は黙々と食べてくれていたのでほっと胸をなでおろしました。 気分転換にファミレスへ来たのですが、まさかあんなあたたかい言葉をもらえるとは思いませんでした。たしかに今は毎日大変ですが、あの女性の言葉を信じてがんばろうと思います。 イラスト/きりぷち著者:山本みなみ
2024年06月22日娘を妊娠していたころ、友だちとランチに行ったときの話です。おなかの中の子どもの性別がわかったことを伝えると、名前の話になったのですが――!? 性別を知った友人は…女の子だったことを伝えると、「じゃあこんな名前はどう?」と提案してくれました。友だちが挙げてくれたのは、かわいらしい名前ばかり。そして、その中に、私が娘につけてあげたいと思っていた名前があったのです……。 友だちの影響を受けて名付けたと思われたくなくて、私はモヤモヤした気持ちに。結局その名前は諦めることにしました。 最終的に娘は別の名前になりましたが、娘にぴったりでとても気に入っています。 今、娘につけた名前には後悔はまったくありません。ただ、名前を言われたときは何とも言えない複雑な気持ちになったので、それからは、私は友人が妊娠しても子どもの名前の候補を挙げないように気をつけています。 イラスト/海乃けだま著者:松原珠子
2024年06月22日私の友人は無添加や健康食品が大好き。彼女は子どもが生まれて、無添加へのこだわりがエスカレートしていきました。そんな彼女の行く末とは……!? 無添加を愛しすぎて…私の高校時代の友人は、学生のころから無添加にこだわりがありました。肌もきれいで髪の毛もサラサラ。彼女が素敵なのは、きっと無添加へのこだわりのたまものなんだろうと勝手に思っていました。 社会人になって、自然と彼女とは連絡を取らなくなってしまったのですが、私が第1子を出産後、突然SNSのDMを通して久しぶりに連絡がきたのです。その内容は……。 「ベビーフードを食べさせてるよね? 赤ちゃんに添加物を食べさせてかわいそうだからやめたほうがいいよ」といった内容でした。そのときは私も育児に必死で、子どものためなら無添加を学びたい! と彼女にいろいろと勉強させてもらうことに。 しかし、何度かカフェで会ううちに、彼女は大きなパンフレットや雑誌で私にこの健康食品がいい、この調理器具は便利だとすごく営業トークをしてくるように……。私は異変を察し、紹介された健康食品や調理器具を調べてみると、なんと彼女はネットワークビジネスに手を出していたのです。 勧誘にあったのは私だけではありませんでした。その後、彼女は仕事を辞め、ネットワークビジネスを本業にしてしまったため、私を含め、他の友人たちもSNSのフォローも外し彼女とは距離をおくことに。 無添加生活がエスカレートし、ネットワークビジネスの沼に陥った彼女。私の知っている限りでは、高校時代の友人はもう誰も彼女とは関わっていないようです。素敵な知識を持っているのだから早く目を覚まし、違う方向で活かしてほしいと、友人の私としては思わずにはいられません。イラスト/きりぷち著者:なかまる あゆみ
2024年06月20日わが家の近所に住む男性のAさん。Aさんは夫の親戚で、出産前は会っても軽くあいさつするくらいの関係でした。子どもが生まれてからは道端で会うたびに少し話すようにはなりましたが、それでも世間話程度。ある日公園で遊んでいるとAさんがやってきたのですが、Aさんの突然の行動にギョッとした体験談です。 公園で会ったAさん当時4歳の娘と生後半年の息子を連れて行った近所の公園。楽しく遊んでいると親戚のAさんが公園にやってきました。軽くあいさつし、散歩中だった様子のAさんはベンチで休憩。公園で遊ぶ私たちを見ていました。時間はお昼前。私たちはたっぷり遊んだあとで、もうそろそろ家に帰ろうかという時間でした。 私は娘に「そろそろ帰るよ」と声をかけましたが、遊び足りない娘は「やだーまだ遊ぶー」と言って走り回っています。私もすぐに娘が応じると思っていないので、段階的に声をかけるつもりでいました。 ゴツン!! いきなりげんこつ「最後にこれだけする!」を何度も繰り返し、なかなか遊び終わらない娘。私が「もう終わりにするよー!」と強めに言うと、Aさんがツカツカと娘に近づきました。急に動いたAさんに驚いた次の瞬間、Aさんは娘の頭にゴツン!といきなりげんこつをしたのです! 娘は一瞬驚いた顔になり、一呼吸おいてわんわん泣き始めました。 Aさんはそんな娘に向かって「母親の言うことを聞かないか!」と怒鳴ったのです。普段はおだやかな印象のAさん。その方がまさかいきなりげんこつをするとは思わず、私もかなり驚きました。 しつけが甘い!と一喝娘は私にしがみついて大泣き。唖然としている私に、Aさんは「俺が子どものころはこうやってしつけられたんだ! そんな甘いやり方でどうする!」と一喝。そのままの勢いで後ろを向き、「気分が悪い!」と言いながら公園から去っていきました。 私は「だからっていきなり殴っていいわけないでしょ!」と娘に手を挙げられたことで怒りMAX。げんこつされた頭をさすりながら精一杯娘を抱きしめました。しばらくして娘が落ち着いてから帰宅することに。娘はショックだったのか、何度も思い出しては泣くのを繰り返しながらの帰路となりました。 本気でされたげんこつは相当痛かったと思いますし、怖かったと思います。確かに昔はげんこつも当たり前だったのかもしれませんが今は今。自分の常識を押し付けないでほしいと思いました。これ以降Aさんに会ってもおびえてあいさつをしなくなった娘。しかしげんこつをした本人は何も気にしていない様子です。親戚である以上、適度に距離をとりながら良好な関係を続けていかなければと思っています。 イラストレーター/あさうえさい著者:山口花
2024年06月19日息子が2歳のころ、家族3人で郊外の大きな公園へお出かけしました。そこで、公園で遊んでいた男の子と息子がトラブルに! 男の子のママに状況を説明するも、話が通じなくて……? 「早く行けよ」息子が背中を蹴飛ばされた!?私は息子に付き添い、一緒に滑り台の列に並びました。しばらくして、ようやく息子が滑る順番に。夫も、息子を受け止めようと滑り台の降り口で待ち構えています。ところが、滑る直前になって息子は「こわいよ~」と怖気づいてしまい、なかなか滑ろうとしません。一緒にすべり台の階段を登っていた私も「大丈夫だよ~」と声を掛けますが、効果なし。後ろに並んでいる子もいるので諦めようと思い、立ち上がった矢先、並んでいた小学1年生くらいの男の子が、急に息子の背中をひと蹴り! さらに「早く行けよ」と催促してきたのです。 男の子の乱暴な態度にイラッとしつつも、私は「足で蹴ったら痛いでしょう。もうやめてね」と冷静に伝えました。しかし男の子は無言のままどこかへ行ってしまいます。息子は背中を蹴られたことでさらに怖がり、滑りたがりません。仕方がないので、滑り台を滑らずに私は息子を抱えて階段を降りることに。 すると、息子と私が夫に合流したところに男の子のママらしき女性がヅカヅカと近寄ってきます。「うちの子から聞いたんですけど、叱ったみたいですね? 怒られて怖いと言っているんですけど。あまり大袈裟に怒ると息子が怖がるのでやめてもらえます?」とひと言。私は冷静に注意しただけなので、女性の言葉にびっくり。言葉を失っていると夫が「お子さんの様子、見ていませんでしたか? うちの子は降り口で背中を蹴られて、事故寸前だったんですよ?」と説明を入れてくれました。夫の口調は冷静でしたが、自分勝手な女性の主張にイラッとしているようです。危ない状況だったことに気がついてくれたかな? と思いましたが、女性は鼻で笑って「え? 事故なんか起きてませんよね?」とこちらの言い分をわかってくれない様子……。夫が「事故が起きてからでは遅いんです。きちんとお子さんに伝えてください。そしてお子さんをきちんと見ててください」と語気を強めてその女性と後ろに隠れている男の子へも目線を送りながら伝えてくれました。男の子が気まずそうにしている姿を見て女性は「すみませんでしたね」と吐き捨てて、その場を去って行ったのです。 この一件で、一つの情報だけで状況を判断して、一方的に物事を決めつけてしまうのはよくないなと改めて思いました。何かトラブルが起きたときは、様々な立場から物事を考えて発言することを心がけたいと感じた出来事です。また、息子はその後すぐに別の遊具に夢中になっていたので、切り替えの早さを見習いたいと思いました。 作画/Pappayappa著者:桂ゆかり
2024年06月19日かつて、私が講師、相手は生徒という立場から親しくなった知人がいました。音楽の趣味が同じで、会話していても楽しい彼女は、大学生のお子さんがいて、まさに人生の先輩という感じでした。ある日カフェで話していると、彼女はカバンから小さな容器を取り出し、自分の飲んでいたコーヒーに液体を数滴入れたのです。私が思わず「それは何?」と聞いたことがすべての始まりでした……。謎の液体の正体は!?「これは、あらゆる毒素を消すお水なの」と、彼女は容器を見せてくれました。そこには、“○○水”の文字が……。私は「本当かな」と思いつつ、「試してみる?」と言われてので興味本位で頷くと、彼女は私の紅茶にも数滴入れました。 味は特に変わりませんでしたが、彼女「水道水にはたくさん薬品が入っているけど、それを消してくれるよ」と言い、その水を私にくれました。 怪しいものをもらってしまった使い方を説明されましたが、どう見ても“ただの水”。この液体が、どうやって毒素を消すのか……。けれど、200mlほどで5千円というとても高額なものなので、もらった手前、使わないで捨てるのも気が引けます。 「肌にも良い」とのことなので、私はとりあえずお風呂に入れて消費することに。その後も何かにつけて怪しげな商品をすすめてくる彼女でしたが、購入を強く迫られることはなかったので、気にせずお付き合いを続けていました。 産後、彼女の言葉に傷つき…彼女との関係性が変わったのは産後でした。子どもの食事や健康に気をつけていることを話すと、「添加物はダメ」「ワクチンはダメ」など、自分の価値観を押し付け、私の育児をすべて否定してくるのです。 挙句の果てには、湿疹のひどい息子の顔を見て、「あの水を使えばよかったのに」と言う彼女。心ない言葉に、私はすっかり気持ちが落ち込みました。 結局、彼女とは新型コロナウイルス感染症が流行したころに疎遠になりました。こういうことがなければ本当に楽しい方だったので、とても残念な気持ちです。自分で良いと思ったものを他の人にすすめるときには、相手の気持ちや状況を考えて行動したいと思った出来事でした。 イラスト/キヨ著者:畑野ナツミ
2024年06月18日子ども同士が仲が良く、近所に住んでいるので頻繁に遊ぶママたち。一緒に遊園地に行ったり、BBQをしたり仲良くしてもらっています。そんなある日、1人のママからママ同士の呼び名について提案があったのですが――!? ママ友からの提案仲の良い5人のママ友グループ。それまで子どもの名前をとって「Aちゃんママ」などと呼び合っていました。しかし、あるときからAちゃんとBちゃんのママ同士が、下の名前で呼び合い始めたのに気づきました。私はただ「呼び方が変わったんだなー」としか思わなかったのですが……。 みんなで遊んでいるとき、突然Aちゃんママが「ねぇ! 私、みんなのことも名前で呼びたい! いいかな?」と発言。他のママが「いいよ! 何て呼べばいい?」と乗り気なのに対して、私は内心「えぇぇ?! 私も!?」と逃げたい気持ちでいっぱいでした。 私はもともと1人が好きで、あまり人と深く付き合わないタイプです。ママ友も「どうせ子どもが小さいうちだけ」と思っている部分があり、あくまでも子どもの友だちのママとして付き合っていました。それもあって、ママ友と名前で呼び合うことに強い抵抗があり、思わず「えーっと、私も、だよね……?」と聞いてしまいました。 するとママたちは「あ、ごめん、無理にとは言わないけど」と困惑顔。その瞬間、娘の人間関係や残りの幼稚園生活に想像を巡らせ、咄嗟に「嫌じゃないよ! 最近名前で呼ばれてなかったから新鮮!!」と切り返しました。 結局今、私を含めママ友5人は下の名前で呼び合っています。私にとっては違和感が大きいですが、子どもありきの人間関係なのだからと言い聞かせる日々。本当に仲良くなった人となら名前呼びも気になりませんが、私にとってママ友の中にそこまで気を許せる人はいません。人との距離感は難しいなと思った出来事でした。 著者:山口花
2024年06月18日