「なんで?」結婚して普通に幸せになりたかっただけの妻にまさかの事態に<離婚で見つけた本当の家族>
主人公のあおねろさんは、夫と青森で暮らしていましたが、夫はいつもスマホばかり見て過ごし相手にしてくれません。それどころか、生活費をゲームに課金してしまう浪費癖もあり、あおねろさんが貯金しようと努力しても家計は毎月赤字状態……。夫との生活にストレスを感じるようになったあおねろさんはうつ病になってしまいました。離婚を決意したあおねろさんは夫に気持ちを打ち明けましたが、夫はずっと一緒にいたいと離婚を拒みます。夫から逃れるため、うつ病の療養をする間だけとウソをつき、5年間暮らしていた青森を出ることに。母方の親戚・おばちゃんと、いとこ・オサムが住む家で居候することになったあおねろさんは、迷惑をかけてしまうと心配していました。しかし、予想とは違い2人はとてもあたたかく迎えてくれて……。
職探しを始めたあおねろさんですが、居候しているおばちゃんの家からハローワークまで徒歩とバスを利用して片道約2時間半もかかり、田舎であることと車がないことの不便さを感じてしまいます。
そして、実家暮らしのころに親のように親切にしてくれていた近所のおばさん・花岡さんが会いに来てくれたのですが……。
普通ほど難しいものはない
満月の夜にしか咲かないという月下美人の花が咲きそうだからと、花岡さんから泊まりにおいでと誘われたあおねろさん。翌日、お言葉に甘えてお邪魔することにし、その夜お茶を飲みながら月下美人の開花を堪能しました。
一家団欒とはこういう感じなのかもしれないと思いつつ、今までの人生を振り返るあおねろさん。
ずっと普通の家庭がほしいと望んでたあおねろさんでしたが、幼少期に自分自身が発達グレーゾーンだったこともあり、普通こそ難しいものはないと感じていました。
そして、あおねろさんは母や家族に対して「なんで?」と疑問に思うことばかりで寂しい思いをしてきたのでした。
突然のお誘いでしたが、花岡さんと一緒に月下美人の開花を楽しみ、一家団欒のような時間を過ごし、人のあたたかさを感じていました。