「義姉のお子さんを預かるのは限界です…」義母に伝えると「子どもは海外よ?」判明した衝撃の事実とは
義姉と電話で話した結果、やはり、義姉は海外で夫と子どもたちと暮らしていることがわかりました。私の預かっている女の子についても、まったく知らないとのことでした。
すぐさま夫に連絡し、義母から連絡先を聞いて義姉に電話したことを話すと、「バレたか……」「もう潮時ってことだな」と悪びれる様子もありません。「あの子は俺の不倫相手の子どもだ」「お前に預けて不倫相手と2人で会ってた。これで良いか?」と、あっさり女の子の正体を話したのです。
「残業」と嘘の理由をついて、なかなか家に帰ってこなかった夫。さらに「今も不倫相手の家に泊ってるよ」と言うのです。不倫ではないか、とうすうす感づいてはいたものの、夫の開き直りぶりに、怒りよりも先に呆れてしまいました。
「ここまで来た以上はもう離婚よ。慰謝料も請求するわ」と私が言うと、「離婚して慰謝料とるのが目的か。払ってやるよ」と夫。「じゃあ離婚届にサインしたら娘も引き取るわ」と言った夫に対し、私は怒りを爆発させました。
「この子はあなたたちのところには帰る?」「男のために娘を蔑ろにするような女、母親じゃないわ」
私の言葉に、夫は「子どもが親元に帰るのは普通のことだろ?」「無理に止めさせるお前の方が問題だ」と反論。しかし、夫と不倫相手がしたことは、世間的に見れば育児放棄なのです。
私は児童相談所にも警察にも行くつもりでいました。大人に歯向かうことなんてできない3歳の女の子が少しでも幸せになれるよう、私が戦うのです。
その後――。
私は夫と離婚し、慰謝料を請求。私の通報により、女の子は施設に預けられることとなりました。
通報することで、再びこの子を母親と引き離してしまうことになるのかもしれないと、さんざん悩みました。ですが第三者にしっかり調べて判断してもらうことがこの子にとってもよいのだと考えて、通報に至りました。
経済的な状況からも、私には女の子の人生の全てを抱える覚悟はありません。ですが、仕事が休みの日には施設に顔を出しています。施設に会いに行くたびに笑顔で駆け寄ってきてくれる女の子。
いつか元夫と不倫相手が心を改めることを願いつつ、私はできる限りこの子を支えていきたいと思っています。
著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班