余命宣告を受けた夫「ごめんな…」→妻「あっそ!それなら…」冷たく突き放したワケとは?
そんなある日、元夫がわが家を訪ねてきたのです。
夫は治療のおかげで一命を取り留めたのだそう。治療を受けられるようになった経緯を知り、私を迎えにきたと言いました。
元夫はタナカさんに借りたお金を返すのだと言って、大金を持ってきていました。治療を受けている間、日本でいう“なんでも屋”のような会社を立ち上げたところ、きめ細やかなサービスが現地の富裕層にウケたのだそう。数年で治療費分のお金を稼げたと話してくれました。
お人好しの夫にピッタリの仕事をしていて、私はなんだかうれしくなってしまいます。
タナカさんは、私を手放すつもりはないとゴネていましたが、数年一緒に生活をしても、いつまでも自分になびかない私に疲れていたよう。
度重なる夫の訪問に折れ、私を解放してくれました。
今は最愛の夫と一緒に、夫の仕事を手伝いながら楽しく暮らしています。もちろん、夫の今はタナカさんあってのもの。この恩は一生忘れることはないでしょう。
困っている人がいれば、助ける。シンプルですが、見返りを求めずにそれができる人は、案外少ないと思います。「情けは人の為ならず」という言葉もあるように、そうやって誰かのために動ける人のもとには、幸せが巡ってくるのかもしれませんね。
著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班