「夜ご飯の用意をお願いできる…?」強い吐き気と発熱のため、夫に頼んだら…→まさかの結末にあ然…!
娘が1歳のときの話です。もともと胃腸の弱い私。その日も昼過ぎから胃腸のあたりに気持ち悪さを感じていました。どんどん悪くなる体調。水分も取れないほどの強い吐き気に加え、熱も上がってきてしまいました。そこで夫に夜ご飯の準備をお願いしたのですが……?
夫が作ってくれたものはまさかの…
吐き気と戦いつつ、娘の様子を見ながら夫の夜ごはんができるのを待っていた私。私のためにおかゆを作ってくれているのだろうと思っていました。しかし、1時間経ってもまだ完成しないのです。
この間、吐き気と格闘しながら娘をみるのはなかなかつらいものがあり、夫に早くしてと思ってしまいました。
料理開始から1時間半ほど経ち、ようやく夜ごはんができたと夫が呼びに来てくれました。テーブルについた私と娘の前に置かれたのは……。
香草の効いたビシソワーズでした。
吐き気でしんどい私。そのにおいすらも受け付けず、「ごめんね……食べられそうにない」と謝りました。すると、夫は「せっかく手間暇かけて作ったのに!」と怒ってしまったのです。本当はおかゆが食べたかったとは言えませんでした。
それから数カ月後――。
今度は夫が体調を崩しました。寝込んでいる夫に、「何なら食べられそう?」と聞いたところ、不機嫌そうな声で「おかゆ」と言われました。「この状況で香草が効いたビシソワーズが食べられますか?」と質問したい気持ちをおさえておかゆを作りました。
おかゆを作ってくれていると思い込んでいた私も悪いのですが、体調の悪いときは、「何が食べたい?」「何が食べられそう?」と聞いてもらえるとうれしかったなと思いました。手の込んだ料理を作ってくれたことにも感謝していますが、とても驚いた出来事でした。夫が体調を崩したときに「おかゆ」が食べたいと言ったので、次はきっとおかゆが作ってくれると思います。
イラスト/まげよ
著者:ぽて子
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