「え~ダメなの!?」小児科医が明かす!保護者がやりがちな、子どもの発熱時のNG行動と正しい対処法
固形のものも食べられそうなときは、普段の食事を少なくしたもので大丈夫です。特別おかゆにする必要はありませんが、脂っこいもの、柑橘系、牛乳を多量に飲むなどは避けましょう。
NG3:湯船につかる
発熱があり、鼻水や下痢などで体が汚れた時は入浴してさっぱりさせてあげたい気持ちもありますが、入浴は体力を奪うので、発熱時は避けましょう。特に、高熱が出ている時に湯船につかるのはやめましょう。ぐったりしているときは入浴させず、ホットタオルで体を拭いてあげるだけてくださいね。
濡らしたタオルを電子レンジで温めてもいいですし、タオルをお湯につけて絞ったものでも大丈夫です。嘔吐や下痢、腹痛がある時は熱がなくても症状が増悪することがありますので、やめておきましょう。
おしりが汚れて気になる時は洗面器にお湯を張っておしりをつけてあげるとよいでしょう。
あまり熱が高くなく、鼻の症状が主で、機嫌が良く、食欲もあるときは、汗を流す程度の入浴は短時間であればOKです。シャワーだけでさっと済ませるのも良いでしょう。
発熱時は日々のルティーンを簡略化!親子でラクに乗り越えましょう
発熱時は食事や衛生に気を配るだけでなく、機嫌の悪いお子さんの相手や眠れないときの看病など、親子で疲れてしまうことが多いです。食事や入浴は体調が良い時にしっかりすればいいので、することも時間も簡略化して、体調回復に専念できると良いですね。
作画/はたこ
監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。
3児の母。