子育て情報『新生児聴覚スクリーニングとは?検査内容や費用はどんな感じ?』

新生児聴覚スクリーニングとは?検査内容や費用はどんな感じ?

<スクリーニング用耳音響放射(OAE)>
耳音響放射とは、内耳に音が伝わった経路とは逆の経路を通って外耳道に音が返ってくることです。スクリーニング用OAEは、耳音響放射の音が返ってくる仕組みを利用した検査方法で、刺激音を聞かせたあとに反応音が認められるかどうかを見て、赤ちゃんの聴力を判断します。

●検査をおこなうタイミング
初回の新生児聴覚スクリーニング検査は、生後2~4日くらいに実施されるのが一般的です。これは生後24時間以内では、耳あかや中耳にたまった羊水によって正しい結果を得られないケースがあるためです。

●検査結果の見方
「pass(パス)」であれば、少なくとも検査時点では音に対しての反応が見られ、正常な聴力と考えられます。しかし、検査の結果が「refer(要再検)」だった場合、検査時点では音に対する反応がみられなかったことになります。ただ、referは再検査するとパスすることも多く、要再検となったから難聴と診断するわけではありません。

両側がreferの場合はもちろん、片側がreferの場合でも要検査という判断になり、再検査が必要です。
片側性難聴は言葉の発達には影響がありませんが、ウイルス感染による進行性難聴の可能性もあるので再検査をしておくほうがよいと思います。

●検査費用
費用は自己負担となるケースが多く、平均で5,000円程度。自治体によっては公的補助のもとで新生児聴覚スクリーニングを受けられる地域もありますが、検査にかかる費用の全額を公費補助としている地域は少なく、費用の一部を補助してくれるところがほとんどです。新生児聴覚スクリーニング検査そのものは、約94%の分娩施設で実施可能となっていますが、自己負担になることから、約13%の保護者が検査に同意せず、聴力検査を受けていないという現状です。

新生児聴覚スクリーニング後の再検査について

ママにとって気になるのが、スクリーニング検査で両耳もしくは片側の耳でreferとなる割合と再検査ではないでしょうか。自動ABRの場合は、聴力検査を受けた赤ちゃんの約1%がreferの結果になるとされています。OAEという方法の場合、referは自動ABRよりもやや高めの傾向があります。

病院や地域によっても異なりますが、両耳もしくは片側の耳がreferとなると、音による刺激を強めるなどをして、退院までにもう一度検査をおこなうのが一般的です。

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