新生児聴覚スクリーニングとは?検査内容や費用はどんな感じ?
再検査でもreferとなる場合、耳鼻科で精密検査を受けることになります。ただ、精密検査は、日本耳鼻咽喉科学会によって指定された施設でしか受けられないので注意しましょう。
再検査は、医師の診察後にABR や聴性定常反応 (ASSR)といった他覚的検査に加え、乳幼児聴覚検査(BOA、COR)などの自覚的な検査をおこなった後に、総合的に聴覚障害であるかどうかが判断されます。
まとめ
聴覚障害を早めに発見して適切なサポートをすることを目的とした聴力検査(新生児聴覚スクリーニング)は、赤ちゃんの難聴を客観的に診断できる大事な検査のひとつです。
新生児聴覚スクリーニングは、任意の検査で費用が自己負担となるケースが多いですが、どのような目的で、どのような検査がおこなわれるのか、保護者としてしっかりと理解したうえで検査をおこなうかどうかを判断するとよいでしょう。
参考:
・日本耳鼻咽喉科学会「新生児聴覚スクリーニング後の精密聴力検査機関リスト」
・日本産婦人科医会「新生児聴覚スクリーニングマニュアル」
・日本産婦人科医会母子保健部会「新生児聴覚スクリーニング検査に関するアンケート調査報告」
監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生
愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医