わかるような、わからないような……超音波検査って何を見ているの?!
そしてこの値から、推定体重を算出して、妊娠週数に合った成長をしているか評価しています。
また、頭、胸、心臓、おなか、背骨、足などの形に異常がないか、羊水の量、へその緒の状態を見ています。それ以外にもへその緒や赤ちゃんの脳の血液の流れや動きなどを見て、赤ちゃんの健康状態を評価しています。
いろいろ見える超音波でも……
超音波検査はレントゲンやCT検査などとは異なり、放射線被爆の心配がありません。その点、安心して受けることができる検査だと思います。ですが、生まれた赤ちゃんに何かあったとき、“超音波でわからなかったの?”ということがあります。しかし、超音波も万能ではありません。
超音波は色についてはわからないので、あざなど皮膚の異常は見つけられません。
また、構造上の異常があった場合も、見えやすいところと見えにくいところがあるのでわからない場合もあります。異常があった場合でも、それが病気とは言えなかったりもしますし、見た目の異常を伴わない病気もあります。
性別を知りたいのになかなか見えない! とやきもきしているママ、おなかの中の赤ちゃんはちょっぴり恥ずかしがり屋さんかもしれませんね。そんなときはおなかの中の赤ちゃんに話しかけてみてください。そしたら赤ちゃんも教えてくれるかもしれませんよ。
監修者・著者:助産師 REIKO
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。