2歳は運動神経を伸ばすのに最適な年齢! たくさん遊んで伸ばそう!
■どんな運動が効果的? 最近では、幼稚園や保育園などで運動プログラムを取り入れているところも増えてきました。専門家や先生の指導のもと、子どもたちはさまざまな運動に取り組んでいます。しかし、「そうしたプログラムを行ったからといって、必ずしも運動神経が伸びるわけではない」という研究結果も出ています。
東京学芸大学の杉原隆名誉教授による研究チームは2012年に、25m走や立ち幅跳びなど、6つの種目について、9,000人の幼稚園児の運動能力を調べました。比べたのは、マット運動や体操などの体育指導を受けていない子どもと、指導を受けている子どもです。すると、受けていない子どもは30点満点で19点台だったのに対し、指導を受けている子どもの平均は18点台。指導を受けていない子どものほうが、点数が高かったのです。
だからと言って、運動プログラムがまったく意味をなさないというわけではありませんが、前出の杉浦名誉教授は、「小さいうちは特定の運動をやることだけでなく、遊ぶことも大事」と提言しています。
たとえば遊具を使って登ったり降りたり、手や足を使って逃げる鬼ごっこなどをしたりすることで、バラエティに富んだ運動能力が身につくとも言っています(NHK生活情報ブログより)。
■外遊び、うち遊びをたくさん経験しましょう! つまり、運動神経を伸ばすためには、外でいろいろな場所をたくさん歩く、走る、転ぶ、何かに登る、降りるなどの運動を積極的に行います。また、家の中ではパパの体に登ってぐるっと回る、風船を使ってバレーボールするなどの、体を使った何気ない遊びこそが、運動神経を伸ばすにはもっとも効果的なのではないでしょうか。
小さいうちからたくさんの筋肉を使って、バランス感覚を養ったり、体の部位を動かしたりすることで、脳がその動きを記憶し、いざ本格的に運動をする時に蘇る、それが運動能力の高さのポイントとなるそうです。子どもにはぜひ、小さい頃からたくさん体を動かす機会を作ってあげてください。