連載記事:どならない子育て特集

「どならない」のではなく、「どなる頻度」を減らす(どならない子育て特集 Vol.1)

どならない子育て特集

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つい子どもにキレて自己嫌悪…そんな私にサヨナラ! 『どならない子育て』の著者、伊藤徳馬さんに伺った、どならない子育ての極意とは?

誰だって子どもをどなりたくはないけれど…

© Konstantin Yuganov - Fotolia.com


「つい子どもにキレて、自己嫌悪になる。そんなの、僕だってよくあります」。と言うのは、『どならない子育て』の著者、伊藤徳馬さん。プライベートでは2児の父だ。

実際に効果を感じたプログラムを本にまとめる

伊藤さんは茅ヶ崎市役所で、子育て相談や児童虐待のとりまとめをしている公務員。その関係で、「子どもへの伝え方、ほめ方、叱り方」などを身につけていくプログラム(以下、『どならない子育て練習法』)と、出会った。

伊藤さん自身、「そんなので子育てが楽になるなら、誰も苦労しないよ」と当初は思ったそう。けれども、長女(当時2歳半)を叱る際に試したところ、いつもは「聞こえない大作戦&大暴れ」なのに、素直に謝り、指示に従うのを見て驚いた。


そして、「これは子育て講座として使ったらいいじゃん!」と思いつき、周囲の理解を得て、『怒鳴らない子育て練習講座(略称「そだれん」)』を市役所で事業化。現在は、講座のトレーナーとして活躍中だ。

どなる頻度を「10」→「6」に

さて、今回の特集では、どなる頻度を「10」→「6」にするのが目標だ。つまり、たとえばこれまでは10回中10回どなっていたのを、6回に減らすということ。

なぜなら、伊藤さんの講座を受けた方々に書いてもらったアンケートの結果を見ると、「受講前のどなる頻度を10とすると、受講後の頻度はいくつですか?」という質問の回答は、平均で6前後だからだ。

そう聞くと、「6も、まだ残っているの?」と思う人がいるかもしれない。でも、大事なのは、「4減っていること」。子どもを何度もどなる時、親の怒りや負担感は、どなる回数に対して正比例ではなく、加速度的に増えていく。
なので、どなる頻度を4減らしただけで、負担感は劇的に減る。だから、4減るだけでいいのだ(もちろん、もっと減れば、それはそれでハッピーだ)。


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